図書室と、懐かしい感情
注意!!
物が死ぬシーンがあります!!
「キェァァァェェェェァァァァァァァァァァッッ!!」
奇声を発し、からくり人形2体はこちらに飛びかかってくる、動きは単純、千咲はそう思った刹那、ハンマーを空中に飛びかかっている途中のからくり人形2体に対して、ハンマーを横向きに素早く振った。
(パッカァ!!)と、気持ちの良い音が流れたあと、からくり人形2体は、胴が泣き別れになっていて、日々が入っていた。
「ッぶなかったァ」
千咲は息を撫でおろし、ハンマーを背負い、ランタンを片手に先に進んで行った。
「ここは…図書室か。」
ズラリと並べられた本棚をみると、どこか懐かしいような気分になった。
「!?ウグウ…」
刹那、何故か強烈な頭痛がした。
「本、本、ハァハァ…
なんだ?なんかおかしい、なんか、頭がッ!!ゲェェァァ…気持ち悪い……」
何かを思い出した。
「!!そうだ!!私、図書委員に入ってて、友達と、先生に怒られるまで図書室で話し込んでた!!友達の名前は…」
おかしい、思い出したはずなのに、何故か口にだせない。
千咲は、手に持っているランタンを見つめた。
「乱太…おかしいよね、ラタンとは名前が違うもん…ただ、なんかラタンに懐かしい感情をもってる…」
千咲は、今はサニーをたすけることが最優先、そう思い、図書室を後にしようとしたその時!!
(ガチャァ)
ギギィィという不快な音がなった後、ドアから顔を覗かせたのは!!
(蜘蛛女だ!!)
蜘蛛女であったのだ、千咲はすぐにランタンを消し、近くの本棚に隠れた。
(何をしているんだ…?)
よく見ると蜘蛛女の手には、からくり人形が握られている。
「しゅ…く…題」
(宿題?…まさか!!)
からくり人形は嫌だと言わんばかりに手足をブンブン振り回し、不快な奇声を発した。
「キェァァァェェェェァァァァァァァァァァ!!」
蜘蛛女は高くからくり人形を空中に投げ、長い手をムチのようにし、
(バチィーン!!)
からくり人形に向かって思いっきし振りかぶった。
その手のムチは刃物のような切れ味があると、千咲は錯覚した、何故なら、このムチをくらったからくり人形は、欠片1つ残らず綺麗に首が取れていた。
蜘蛛女は満足そうに図書室を後にした。
「にしても綺麗にパックリ行ってんな。」
そう思い、千咲も図書室を後にしようとした瞬間。
「待って!!」
「!?」
千咲は素早くハンマーを構えた。
「うわぁぁぁぁ!!待ってってぇ!!」
「なんだ?まだ生きてるのか?」
「そうだよォ、オイラは『ジャン』からくり人形だけど、頭だけチタン合金で出来てるんだ。」
「だから生きてたってこと?だが、それを生かしとく理由はないな。」
千咲はハンマーを振り被ろうとした。
ジャンは口を開いた。
「オイラ首一つだよォ、もうなにも出来ないィ…」
ジャンは涙ぐみながら懇願した。
千咲だって悪魔じゃあない、流石に躊躇った。
「…わけを聞こうじゃない。」
「オイラ達からくり人形は、学校の奥にある工事で作られたたんだけど、僕だけ何らかの理由で頭だけチタン合金で出来てたんだ。
そのせいでみんなから仲間外れにされて、(いい頭でスねぇ?)とか言われて頭をいつも殴られてた……先生からもひいきでいつも学校が終わった後、殴られてた。チタンだから痛くないんだよ?だけど精神的に痛くて…この学校から抜け出したいんだよ…もう…」
「…ついて…来る?」
「え!!いいの!?」
千咲は口が滑ってしまった、確実にジャンは足手まといになる。
しかし、千咲は見殺しにはできなかった!!
「そうと決まれば、早速僕をかぶってくれないかな?変装だよ。」
「変装か…是非とも、被らせてくれ」
「うん!!」
ジャンはニッコリと微笑んだ。
こうして、千咲とジャンは、図書室を後にした。




