絶望と、意思
注意!!
人が死ぬ文があります!!
「フゥゥゥ…フゥゥゥ…」
(ザッザッ)
蜘蛛女がラタンの身体からランタンをとり、ラタンを引きずりながら学校方面まで歩いていく。
「あ…あが…」
千咲は震えが止まらない、鳥肌が止まらない、血の気が体中を駆けずり回る感覚が止まらない、悪寒が止まらない、何もかもが、寝起きの頭が回らない千咲の中で動き回っている。
自分は呑気して寝ていた間に人が死んで、サニーにまもられて、千咲は自分を自分でぶち殺したいと思った。
「おい」
千咲の目から熱いものが垂れた
「おい」
千咲は倒れ込んだ
「おいッッ!!」
「な…に…」
「ラタンは自分から俺らを守るためにドアを開けたんだ。」
「…で?」
「ラタンの意思を繋いで、俺らで脱出しよう」
「サニーはおかしいよ……」
「…何が?」
「なんで人が死んだのにもう先に行こうとするの?」
「その人がその人で決めた行動を止めたり、水を刺すようなことはせずに、その人がやり通したことを受け継ぎ、その人を最後まで尊敬して、敵を打つ、それを突き通さなければ、それこそ俺らが死ぬ時だ」
「だからァ!!人が死んd」
(シパァン!!)
瞬間、千咲は頬に熱いものを感じた。
「あ、あ…」
「ラタンを侮辱する気かァッッ!!」
サニーは布越しからでも分かるように、顔をくしゃくしゃにして泣いていた。
「大体…悲しいのはお前だけじゃねぇ、お前は…千咲は、自分を責めすぎだ。」
「ウグッ…エッグッ…」
「ラタンの死を無駄にしちゃあダメだ、さあ、学校に行こう」
千咲、鼻を啜り、サニーに言った。
「サニー」
「なんだい」
「……ありがとう」
「…あぁ!!」
サニーはドアを開け、外に出ようとした。
「待って!!」
「何?」
「これ…持ってこ」
そういうと千咲は、サニーにラタンのランタンを見せた。
「そいつで…ラタンの意思を継ごう!!」
「うん!」
千咲とサニーは、手を繋ぎながら小屋を後にした……ハンマーとランタンを持って。




