小さな小屋と、ランタン
注意!!
人が死ぬ文があります。
歩くこと数時間……
千咲とサニーは、あの蜘蛛女(サニーが呼びやすいよう付けた名)に見つからないよう、ひっそりひっそり移動していた。
「ハァ…ハァ…」
「どうした?」
「もう歩いて5時間くらいだよォ?」
否、7時間である。
「確かにずっと歩いてたら疲れるからな。」
「もうずっと歩いてるよ…」
「そろそろ休む?」
「うん…あ!!」
窓から光が漏れている小屋がある。
「誰か、誰かいる!!」
「休ませてもら…」
サニー、何かに気づく。
「まて、なんか怪しぃ…こんな森に光が漏れまくってる…蜘蛛女じゃあないだr」
「失礼しまぁす」
「!?」
「え?」
「待て待て待て待て!!」
「ハイどうぞー」
「サニー、早く入らせてもらお?」
「あ、あぁ…」
千咲に答えたのは「ラタン」という小さな(千咲達と同じくらいの背)少年だった。
頭にランプを被っており、サニーと同じよう、顔が完全に隠れていた。
「相当疲れてるね、どんくらい歩いた?」
「5時間以上…」
「こんな地形がぐちゃぐちゃな森を!?」
「もうクタクタァ…」
「なんか出そう!インスタントだけどコーンスープ飲む?」
千咲、サニーの言葉が被った。
「飲ませていただきまぁす!!」
食事が終わった後、サニーはラタンに聞いた。
「なんでこんな小屋に1人で住んでいるんだい?」
「明るいとこが好きなんだ」
そういうと、ラタンは暖炉に火をつけた。
「あったけぇ…」
「ふぇぇぇ……」
千咲はぐったりと自分の家のように、猫みたいに寝ている。
「ここら辺寒いからねぇ。」
「そういや」
サニーは話を切り替えた。
「ここら辺に随分詳しいらしいが、どけ出身なんだい?」
「…」
ラタン、表情が曇る。
「あそこ」
そう言い、窓にラタンは指を指した。
サニーが目を細めると。
「ごめん、双眼鏡使って」
「あ、ごめん」
…微妙な空気が流れた。
改めてサニーが双眼鏡を使い外を見ると…
「…学校?」
「うん、僕学校で虐められてて、学校の先生が、"蜘蛛女"なんだ。」
「!?」
サニーはゾッとした。
「あの学校で友達が何人も死んで行くのを見た…しかも、蜘蛛女が生徒に対して体罰(処刑)をするのは、出されてもいない宿題を出していないという理由…イカれてるよ、あの先生。」
「…」
サニーは絶望したが、1番肝心な話を、声を振り絞って聞いた。
「どうすれば…この森から出れる…」
「あの蜘蛛女から逃げて、あの学校を抜けるしかない。」
「見つかったら…?」
「生徒にされて、いつ死ぬか怯えながら学校に通うことになる、僕みたいにね…」
「一緒に出よう!!」
「無理だよ…」
「無理じゃない!!」
「…助けて…くれる?」
「そのために…一緒に、行こう!!」
「…うん!」
瞬間ッ!!ドアからノック音がした!!
「2人とも隠れて」
「なんだと!?」
「蜘蛛女だ…シルエットで分かる…」
「見つかったって事!?」
「早くッッ!!近くの椅子の下にッッ!!」
「グゥッ…千咲!千咲!隠れるぞ!起きろ!!」
「ふあぁぁ、へ?うわぁぁぁぁ!!」
サニーが起きたての千咲を椅子に引きずりこむ
(ガチャ)
(…蜘蛛女だ!!)
(あ…あいつが…)
「ど…どうも…先生…」
「しゅ…くだ…い…」
ラタンは一気に血の気が引いた。
(宿…題、宿題ッッ!!!?)
(シパァンッッ!!)
周りに赤い物が飛び散った
その赤い物は、トロトロと生暖かった。




