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「おにいちゃん、入ってもいいかな?」
「おう、開いてるからはいってきていいぞ」
珍しい事もあったものだ、いつもなら入るよってそのまま入ってくるのに。
「お邪魔します」
ドアを開けて入ってきてから口にした一言も今まで聞いたこともないようなものだ。
いつもと違い過ぎて調子が狂うというか、なんというか。
顔も少し赤く、大人しい雰囲気に息をのむ。
そうしていつもと違うルイスは椅子に座り口を開く。
「装備の整備中だったんだね、邪魔だったかな?」
そういって少し不安そうに笑うルイス。
「そんなことはないさ、というかいつもそんな事気にしないだろ、どうかしたのか?」
問い返す言葉に俯くルイス、何かを話したいけど、話すのを途惑うような、そんな仕草で、いつもとの違いに言いようの無い不安を感じる。
そうして少しそのまま向かい合っていると唐突にルイスが口を開く。
「お兄ちゃん、私どうしたらいいのかな」
思いつめたような口調で、両手を祈るように組み、目を潤ませながら問いかけるルイス。
「どういうことだ?」
言葉の意図がつかめないが、ルイスにとって深刻な問題なのはその表情を見れば分かるので慎重に意味を把握したい、なので詳細を知りたくて問いかけるのだが。
「お兄ちゃんと私、本当の兄妹じゃないから、こんなお転婆な妹嫌じゃないかって、私の事嫌いになるんじゃないかって……」
落ち込むように言葉を途切れさせるルイスに歩み寄り目線を合わせる
「そんなことあるわけないよ」
優しく言葉をかけるが、ルイスの表情は晴れない。
「でも、お兄ちゃん、アンジェみたいな子の方が好きでしょ?私、邪魔になっちゃう、それに……」
涙を浮かべ、感情的に言葉を続けるルイスに引きづられて肩に手を当てて近寄って目を合わせる。
「落ち着けルイス、俺達は家族だ、何があっても、俺はお前を邪魔に思わないし見捨てる事はない、だからそんな事気にするな」
そういいながら最後には落ち着かせるように頭を撫でる、昔から泣いたりしたときにはこうして慰めてきた#いつもどおり__・・・・・・__#の仕草
「でも……」
撫でられながら俯くルイス。
「安心しろ、俺達は兄妹だよ、例え血が繋がっていなくても、何があってもな」
そういったところでルイスの身体がビクッと跳ねてから停止する、まとう空気は凍りついたように停止する。
「……やだ」
それは小さく呟くような声で俺は理解できずに聞き返す。
「ルイス?」
その言葉がスイッチを押したのか、ルイスが急に立ち上がり涙を流しながら想いを叫ぶ。
「それじゃやなの!ずっと妹のままじゃいやなの!!」
それは今まで燻っていた心からの叫び、成長して人の営みを知る中でつみあがってきたが兄妹という鎖で抑えてきた心からの想い。
「ルイス!何を言って!?」
しかし愚かな俺はそれに気がつけない、言葉を理解できずに聞き返してしまい。
「なんで分かってくれないの!お兄ちゃんにとって私はただの妹でしかなかったの!!
それ故ルイスは感情を爆発させる。
そしてそれを落ち着かせる事が出来る術など持ち合わせていない。
「知らない!!!」
逃げるように駆け出していくルイスの後姿を、俺は見送る事しかできなかった。
アラ「あーロイドの奴やっちまったな……」
リリ「昔からその辺りのこと鈍かったからねぇ」
アイ「全く、誰に似たのやら、嘆かわしい」
アラ&リリ「「ジー……」」
アイ「な、なんだ?二人して私の事をみて」
アラ「なぁ、リリー、アイリスのこれって」
リリ「ええ、間違いないわよ」
アラ「まぁそうだよな」
アイ「ええい、そんな残念なものを見るような目でみるな!」
アラ「まぁ天然ポンコツ錬金術師はおいておいて」
リリ「そうね、二人共、何もないといいけど」
アイ「この状況で何も無いわけはないだろう」
リリ「なんで貴方はこんなところだけ鋭いのよ」
アイ「ふふん、ほめてもいいぞ」
リリ「呆れてるのよ!」
アラ「まぁ作者がちゃんと欠けるか、そっちの方が心配だが、ラブコメ書くのに動作一つで1時間唸ってるような奴だし」
リリ「こらそこ!メタ発言しない!」
アラ「いってえ……」
リリ「なにか?」
アラ「イエ、ワタシガマチガッテイマシタ」
リリ「はぁ、全く……」
アイ「これは、アンジェちゃんに期待するしかないが、ロイドはもう逃げ道ないな」合掌
アラ&リリ「それはもう最初からないから仕方ない(わよ)」
アイ「我が息子ながらに哀れすぎる」




