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46話 夢の中で

 

 

目が覚めると、俺は一面真っ白な世界にいた。


おかしい。確か、昨日はベッドで寝たはずだ。



・・・あれ、どうだったかな。

まあいいや。

どうせ夢だろう――。


心地よい微睡(まどろ)みの中でぼんやりと、そんなことを考える。


ふう。


「変な夢だな。」

そんなことを考えながら、再び深い眠りへと――。





「――ふむ。気がついたのじゃな。」


ん。

声の方へ首だけを動かし、ゆっくりと目を開ける。



――。


えーっと。どちら様でしょうか。

知らない女――いや子供か?


(わらわ)はこの世界の管理人じゃ。そしてここは妾のいる特別な空間じゃの。」



ふう。


「・・・やっぱり、夢か―。」


最近、狩りのしすぎかな。

疲労と、そしてストレスも貯まってるかもしれない。




「夢ではないの。いい加減起きるのじゃ。これが現実とお主も分かっておろう。」


―ああ。

うん、わかってたよ。


こんなにリアルな感覚の夢なんてあるわけない。

にわかには信じられず現実逃避してしまった。



「さっさと体を起こしてこっちを向くのじゃ。時間が惜しい。」


仕方がないので俺は体を起こし。

目の前の子供とご対面する。


ふむ。

よくみたらこの娘かなり幼いな。見た目は。

なのに話し方が年寄り臭いのは、どうしてだろうか――。






しかし一体、俺の身に何があったというのか・・・。


俺は気がついたら、よく分からない場所にいて。

妾っ娘(わらわっこ)に起きるように言われて、目を覚ますと。

そこは異世界の特別な空間だった。


そして、その娘は自分が世界の管理人だとか言い出した――。




――。


なんだか、すごく嫌な予感がするぞ。


「現実か・・・。あの、ちょっと状況の把握ができてなくて。説明してもらってもいいか――、いいですか。」


「畏まらなくともよい。」


そうじゃな――、なんて語り始める妾っ娘。




――。



うーん。


いくつか俺は話を聞いてみたが。

あまりに唐突な話ばかりで、正直困惑している。



まず、この妾っ娘は誰か。


それは宇宙から突然やってきた俺の嫁候補です。





――うん、そんな筈もなく。



冒頭でも言ってたが、世界の管理人なのだそうだ。


世界というのは、文字通りこの世界のこと。

つまり異世界の管理人だということだ。




なんとも反応に困るし。

にわかには信じられないが――。


しかし、神ではないらしい。

この世界をつくった創造神というのは別に存在していて。

今はもう何処かへ行ってしまい音沙汰無しとのこと。


そしてこの娘は、その後の世界の管理を任されているのだとか。



だが管理といっても、何ができるわけでもなく――。

ほとんど見守っているのが現状なのだそうだ。




☆ ☆ ☆



何から突っ込めばいいだろうか。


まずはその頭の上についてる兎の耳――。


これはアレか。

獣人で兎族の人かな?


衝撃。


世界の管理人とか言っちゃう電波系の幼女は、実は獣人の娘だった!




・・・。

えーっと、とりあえず何か言わないと。


「あの―。」



「この耳のことかの。取れるぞ、ほれ。」


「取れるんかい!」


目の前の幼女はポロッと耳を取ってみせる。

かわいいじゃろコレ、なんて言って。


どうもそれは彼女のお気に入りの様だ。

まあ。確かに可愛いが・・・。




いや、それより。もしかして俺の頭の中を――。



「うむ。聞こえておるぞ。それと、妾は獣人ではない。言ってみれば管理人という種族じゃ。」


そう、にっこりと笑った彼女の笑顔は。

あらゆる全ての人間が、蕩けてしまいそう程に妖艶で。


決して、幼い女の子がしていい表情ではなかった――。





しばらく笑顔に見とれていた俺は。

冷静さを取り戻して、目の前の彼女を観察していく。


髪は金髪で長く、足元くらいまであり――。

それを左右に分けて結んでいる。



顔はその体と同じように小さく、目はぱっちりとしていて。

なのにその全身には溢れる様な色気を纏い。


服装は全体的に薄着で、上はノースリーブ。下は短めのスカートか。



う・・・うん、正直に言おう。この娘エロすぎです・・・。



「ふふふ。」



この娘になら、たとえ俺の心が読まれて丸裸にされても。

―それでもいいな。


そんなことを考えてしまうような魅力が彼女にはあった。

うん、そんな雰囲気があるの・・・だ・・・が。




――。


「ぐっ・・・。うぅ・・・。」


その。

さっきからずっと誤魔化してたけど・・・、辛いのだ。


なに、この娘の威圧感――。



翼鹿や怪鳥なんて目じゃないくらい。

近くにいるだけで息苦しい――。




俺は全身にじっとりと汗をかき、そして呼吸も激しく乱れている。

そう。

断じて変な意味ではない。


「あのさ、息苦しいんだけど。・・・何とか、ならないか?」



「妾が管理人だと、分かってくれたかの。」


ハイ。

完全にそうだと理解しました――。


それならよい、と妾っ娘もとい管理人ちゃんはその威圧を消す。



―ふう。



「管理人さんは可愛いけど、怖いということがよく分かったよ。」



そんな俺の言葉を聞いて彼女は微笑むと。

それでは本題じゃ、と彼女は話し始めた――。



「まずは。お主がここに来た理由と、この世界に来た経緯から話そうかの。」



むう。

やはり俺が異世界転移したことを知っているのか。

そしてその経緯も――。




 

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