45話 買い物、そして―。
武器屋を後にした俺は。
続いて、大通り沿いにある防具屋にやってきていた。
ふむ。
建物の大きさは武器屋と同じくらいだろうか―。
店の中に入っても、そんな印象は変わらなかった。
多分だが、この広い王都で
防具屋がこの1件だけということはないだろう――。
さっきの武器屋も同様だ。
そう考えると、王都もこの店もこれだけの規模は凄いよな。
さて。
店へと入り、その店内を一通り見渡して――。
俺がまず感じたことは。
こんなに防具って種類があったのか、ということ。
鎧だけでも、これまでは
皮で作られた鎧と鉄の輪を防具に使ったチェインメイルの2つだった。
しかし、金属と皮を使った鎧や―。
完全に胴部分の守りしかないハーフアーマーと呼ばれるもの。
そして前面にしか守りのない鎧まで。
さらにこれは、スケイルアーマーと呼ばれるものだろうか。
表面がうろこの様になっている鎧まであった。
それらの中で俺の目に留まったのは――。
この鋼製の鎧と、腕の防具がセットになった装備一式だった。
名前は、よく分からない・・・。
腕の守りは、肩、上腕、肘、そして前腕まで4部位となっていて。
これと、鉄製の篭手を購入することにした。
――篭手は鋼製のものがあれば買ったのだが・・・残念だ。
そして。
問題の兜なのだが―。
これもまた色んな種類があったのだ。
グレートヘルムと呼ばれる四角いバケツのような金属製の兜や―。
よく騎士がかぶってる様な―。
アーメットと呼ばれる、頭から目元、そして首元まで顔全部を覆うタイプの兜。
さらに、金属製の帽子のようなものまで。
――。
これについては、かなり悩んだのだが・・・。
結局、いくつもある中で。
俺が選んだのは、今までの形に似た鋼製の兜にした。
頭をすっぽりと覆い、顔の横から後ろにかけて、さらに首までを守り。
目元から口、それと前面の首部分は空いている形の兜だ。
それに鉄製の盾と、足装備一式を購入。
以上、全部で5点のお買い上げで――。
お会計――23,500ゴル也。
―うん。
こんなものだろう。
逆に、思った以上に安かったかもしれない。
まだ、財布には余裕があるし。
必要なものに出費を惜しんでも仕方ないしな。
ちなみにだが、持っていても使うことに抵抗があったので。
盗賊の装備は武器と防具、それぞれの店で全て売ってしまった。
全て合わせても銀貨10枚に満たなかったがな・・・。
―ふう。
☆ ☆ ☆
さて。
辺りも暗くなってきた。
そろそろマイルームに戻ろうかと、俺は王都の物陰を探し始めることに。
しかし、薄暗くなってきても行き交う人はそれなりにいて。
良さそうな場所をなかなか見つけられずにいた。
15分ほど歩き回っただろうか――。
ふと、明かりのついている建物が俺の目に入った。
これは――、教会かな。
それはエスタの町にあったものとは違い、凝った造りの立派な建物だった。
この国の宗教か、あるいはこの世界の神様だろうか。
まだこの時間でも、他の人達が出入りしている姿が見受けられ――。
なぜだか無性に興味が沸いた俺は。
その教会の中へ入ってみることにした。
「―へえ。」
中に入ると、思った以上に広く――。
天井も高く感じられた。
高級感はないが、それなりに値がつきそうな横長の机や。
それらに合わせて並べ置かれた椅子。
何人かは、その椅子に座り。
さらに何人かは、奥に置かれた像の前で祈りを奉げていた。
彼らのそんな姿は非常に様になっていて。
ぼーっと、立っている俺が完全に浮いてしまっている。
―ふむ。
このまま立ち去るのも、なんだか癪なので。
俺も奥まで進み、皆の姿に習って像へと祈りを奉げることにした。
別に、信仰してないけど怒られないだろう。
どうせ今回だけだ――。
えーっと。
こうでいいのかな。
膝立ちになって、手を組み、目を瞑る――。
うん。
なんだかよく分からないが、ちょっと気分がいい。
――。
さて、もういいだろう。
俺は目を開けると、立ち上がり――。
教会を後にするべく出口に向かった。
その時――。
「――ん。なん・・・だ・・・。」
急に、俺の体から力が抜ける。
――おいおい。立ちくらみか?
しばらくその場に座り込んで休むと。
再び、立ち上がろうとして。
「えっ――。」
僅かな浮遊感を感じた俺は――。
そのまま、意識を失ったのだった。
【装備/アイテム②】
<名前> <価格> <説明>
赤い宝石の杖 1320 武器
チェインメイル 1200 体防具
皮製の盾 350 手防具
鉄製の剣 1700 武器
鉄製の兜 800 頭防具
皮製の足装備一式 1200 足防具
皮製の小手 480 腕防具
指輪(力/敏捷/耐久/知力) 6800 アクセサリー
きっと狩りのしすぎです。




