47話 エリック-4 《間話》
☆33話 エリック-3の続きです。
前回までのあらすじ:
村人は、騎士団に合格した。休日は故郷に残してきた女達へ手紙を書く日々。
それから5年が経った。
僕は23歳になっていた。
この5年は色々あった。いくつか作戦にも参加した。
それ以外は、大体、朝起きて鍛錬して、仕事して、勉強して――眠りにつく。
そんなことの繰り返しだ。
それでも僕は楽しかったし、とても充実していた。
まとまった休みをもらって3回ほど、村に帰省もした。
久しぶりに帰ったのだが――。
うん。特に何も変わってはいなかった。
ミリィや村長の家に呼ばれ、王都や騎士団のことを話すと喜ばれた。
そして――
去年、僕はミリィに気持ちを伝えた。
僕と結婚して王都にきてほしいと。
ミリィは――よくここまで待たせてくれたわね、なんて言っていた。
でも顔は真っ赤だし、目もうるっとしていた――気がする。
そして考えさせてほしいとも言われた。
この村や両親と離れるのは寂しいし―。
次に村へ来たときに返答すると。
確かに決断するのは容易ではないだろう。
でも僕は、ミリィがきっと来てくれると信じている。
だって、村を立ち去るとき。
ミリィの方からキスをしてくれたんだ。
そして、早く帰ってきなさいよって。
☆ ☆ ☆
騎士団に所属してからは――、7年が経っただろうか。
色々あったが、班の仲間とは上手くやれている。
今、僕のLvは29になった。
それなりに強くはなれていると思う。
騎士団に入ってからも、僕はそれまで通りの努力を続けていた。
今では、僕のLvは加入した当時の班の先輩達を越えたくらいになった。
そして、何を隠そう。今この班の班長は僕なのだ。
だが、班で一番弱いのも僕である。
悲しい現実だ――。
あれから必至に鍛錬して、勉強もして。
それでも職業に適正がつくことはなかった。
まだ諦めてはいない。
うん。諦めちゃだめだ――。
そうは言っても、班に加入した当時は大変だった。
いつまでも班の皆に迷惑はかけられない。
どうすれば班のためになるだろう。
僕ができることは何だろうか。
日々、自問自答しながら知恵を絞り、試行錯誤を重ねた。
そこで今以上に、必至に勉強することにした。
班の仲間は腕っ節に自信はあるが、勉強は苦手――そんな者が多かったのだ。
とにかく頭の良くない僕でも覚えられるくらい、何度も反復して覚えた。
さらに物事を客観的に捉え、冷戦に判断することを心がけた。
そして勉強して吸収していく一方で、自分の考えを積極的に言うことにした。
確かに僕は弱い。
それでも自分が考えたことについては自信を持って伝えたのだ。
最初は衝突することも少なくなかった。
弱いくせに出しゃばるなと殴られたこともあった。
だがそれでも徐々に2年が経つ頃には、皆が僕の話に耳を傾けてくれるようになったのだ。
僕が懸命に努力し、班について考えていることを仲間達が見ていたのだ。
その甲斐もあってか、去年前任の班長が昇進する際、僕は班長へと抜擢された。
その時、仲間達が祝福してくれたことは今でも鮮明に覚えている――。
――。
それからというもの。
僕が班長となると更に班は良くなった。
特に班員の負傷率の低下が、最も大きいだろうか。
さらに迷宮での討伐効率が上がったのだ。
小さいがその活躍は、上司である分隊長の目にも留まるようになっていった。
【魔物紹介⑥】
名前:怪鳥 <ボス>
正式名:ガプラス <ボス>
魔物Lv:8+
取得経験値:210
獲得ゴル:650
落とすアイテム:大鳥の羽×3 大鳥の爪 ?未入手
素材の値段:左から250ゴル/1つ、350ゴル、?ゴル
討伐依頼:1体 銀貨13枚
備考:瀕死になると、風の爆発を起こす。範囲攻撃の自爆技。討伐はパーティ推奨。




