39話 ボス再び、そして乱獲
ボス戦で飛ばされた盾を回収した俺は。
再び、マイルームへと戻ってきてごろごろと寛いでいた。
翼鹿の再出現が4時間だったはずだから――。
もし怪鳥も同じだとすると、あと30分くらいでポップするだろう。
―よし。
まださっきの戦いの感覚が残っている中で、再戦といこうか。
反省点はそれなりにあった。
その経験を活かして、完全に奴を打ち負かす―。
そう決意すると、俺は草原へと戻るのだった。
例の広場に戻ってくると、まだ怪鳥がポップする様子はない。
うん。
のんびり待とうかね―。
俺は広場から少し距離を取ると。
その場に座り、目をつぶる。
気を抜き過ぎないように――、
スキル索敵を使いながら辺りの様子には気を配る。
――。
―よし。
そろそろ4時間だ。
俺は立ち上がると、魔法使いに変更して準備を始める。
今回、盾は出さないでおこう。
「いくか――。」
魔力を込めながら、いつでも魔法を放てるように。
広場へ近づいていくと―。
やがて黒い光が集まりだした――。
序盤はさっきと同じ戦法だ。
―ファイアーボール!
再び俺は、登場したばかりの一瞬の隙を狙い。
ボスに火球を放つ。
更に。
4発ほど普通の火球を打ち込むと。
怪鳥はたまらず空へと逃れる――。
そして突撃だろ―。
パターンを読んでる俺は、再び魔力を込めるべく集中して。
「ファイアーボール!!」
鳥に向けて、再び火球を放つ。
そして俺の片手には、ストレージから取り出した緑ポーションが1つ。
――。
既に学習済みの俺は、全て予定通りに戦闘を進め。
―アースウォール!
奴の奥の手には地の壁を展開。
ガンガンと壁に何かが当たってるが、特に壊れそうな気配はない。
行動制限については状態異常かと思い―。
丸薬を2種飲んでみたが、特に効果はなかった・・・。
仕方ないので、しばらく壁の内側で苦しみに耐える。
そして―。
しばらくすると、風は止み――。
戦闘は終わった。
――。
「―ふう。」
2回目だと、それほど強くはなかったな――。
対策が既にできていたし。
やはり初見との差は大きい。
さてと。
特に休憩する必要も感じず、暇ができた俺は。
「大蜥蜴と毛牛でも狩りにいくか。」
そう呟くと、ボスの広場を後にするのだった。
☆ ☆ ☆
それから4日――。
俺はひたすらボスを狩り、その合間に蜥蜴と牛を乱獲していった。
ほとんど草原とマイルームを行き来する生活だ。
さっき一度町に行ってきたが―。
それも、まあ。緑ポーションの補給とギルドに顔を出したくらいだ。
ほとんど狩りの合間に行ってきたという感じか。
今日までに狩った総数は確か―。
うん。
蜥蜴、牛、鳥。それぞれ200匹、110匹、12匹だったな。
ボスの怪鳥については、昨日まで朝、午前、午後の3匹を狩っていた。
しかし今日からは―。
朝、午前、夕方~夜の3回をメインで狩っていく。
と、いうのも。
2日目に初めて、ボスのいる第三エリアで他のギルドメンバーを見かけたのだ。
一応、ボスは原則自由に狩っていいのだが――。
独占するのはよくないしトラブルの元だろう。
なので、今日から午後の時間にボスは行かないことにした。
段々と怪鳥と戦うのに慣れてきた所だ。
視界の悪い、夕方~夜も狩ろうと考えていたし丁度よかったのかもしれない。
――。
「そろそろ、この町ともお別れかな。」
周囲にこの草原以外に迷宮はなく。
その主である怪鳥を倒した俺の心は、次の町へと移りつつあった。
いや―。
次は町ではなく、王都だったか。
だが、まずはこの草原で残りのSP獲得だ。
打ち止めまでは――、もうしばらくかかりそうだな。
そんなことを考えながら、俺は更に狩りを続け――。
今日、3回目となるボスのポップを待つのだった。
【魔物紹介④】
名前:大蜥蜴
正式名:コトラン
魔物Lv:2
取得経験値:2
獲得ゴル:9
落とすアイテム:蜥蜴の皮 ?未入手
素材の値段:左から3ゴル、?ゴル
討伐依頼:30体 銅貨50枚




