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38話 怪鳥

 

 

「やって、くれたな・・・。」


俺は自分の全身を見ながら、苦痛に顔を歪めると。

青ポーションを取り出して、ゆっくりと飲み始める―。

くっそ――。痛ぇ・・・。




そう。

間一髪だった。



ボスが最後の攻撃で爆発を起こし。

俺はその範囲から逃れることができず、吹き飛ばされた。


そして地面を転がるように飛ばされた俺は。

必至に体を小さくして、腕で後頭部を守って耐えた。


構えていた盾なんて、衝撃で遠くどこかへ飛ばされてしまい――。

さらに、

爆風と一緒に飛んできた風の刃とその辺の小石なんかが襲い掛かってきて。

ホント、ひどい目にあった・・・。




そしてそのせいで―。

俺の防具はすっかり様変わりしてしまい。

鉄製のものは傷だらけで、格好良かった面影はなく―。

皮製の篭手と足装備はボロボロだ。


さらに守られていなかった部分は、切り傷に打撲。

それによる出血と青痣だらけ。

補助魔法のアーマーがあって助かったな―。




―ふう。


2つ目の青ポーションを飲み終えた俺は、大きく一つ息を吐く。


「まあ。なんとかなったか―。」

全身の傷を癒した俺は、一度マイルームへと引き返すことにした。




☆ ☆ ☆



部屋へ戻ってきた俺はシャワーを浴びて、すっきりした後で。

早めの昼食を取って、一休みしていた。


ソファーに深々と座った俺は―。

「ボスを倒したことだし、ストレージの確認でもするか。」



  ≪ストレージ≫

  ・大鳥の羽   ×3

  ・大鳥の爪   ×1

  ・兎の尻尾   ×1

  ・鹿の羽    ×32

  ・鹿の角    ×64

  ・丸薬(毒)  ×3

  ・丸薬(麻痺) ×3

  ・青ポーション ×18

  ・緑ポーション ×14

  ・赤い宝石の杖

  ・皮製の鎧(稀少)


   28,164ゴル



新たに獲得したボスの素材は羽と爪か―。

翼鹿の素材の様に、それなりの値がつくのだろう。

これは売らずに取っておくかな。

ボスは時間的に考えると、倒せる数に限りがあるしね。


合わせてステータスも見ていく。



  サトウ キヨシ <アーレの村>

  男 18歳 健康


  剣士Lv10



ふむ。

こっちは特に変わりはないか―。

しばらく確認してなかったが、未だ剣士のLvは10のまま。


そういえば、名前の横のアーレの村は変わらないな。

これは何を示しているのだろうか。



――。


うーん、基本的な情報でいうと。

名前、年齢、性別ときて、・・・出身地だろうか?


いや。俺は日本で生まれたぞ。

ということは、その説は間違いか。あるいは―。



この異世界にきて、最初に立ち寄った集落がアーレの村だったから。

それなら、なんとなくだが納得はできる。

村に入るときに誤魔化した、山奥の田舎にならなくて良かったかもしれない。


そしてついでに調べたSPは4になっていた。

うん。

ボスを倒したからだろうな――。




―――。


ボスのことを考えたからだろうか。

俺の思考は、さっきの戦いへと移っていく。


うーん。

全体的には、上手くいったよな。

慎重にボスの動きを観察して―。


そして冷静に魔法使いに変更し、遠距離主体の攻撃にシフトできた。




問題は、やっぱり使ってきたボス特有の奥の手。

あれはひどかったな・・・。


爆発も危険だったが、発動前の行動制限もまずかった。

急に息苦しくなり、思うように行動できなくなったのだ――。

なにかの状態異常だろうか。



まあ。収穫としては―。

そんな状況でもパニックにならず、冷静に対処できたことか。

落ち着いて職業変更できたよな。


うん。

次戦うときには――、

もっと上手く倒そう。


俺はそう誓うと、奥の手への対策を練っていくのだった――。





さてと。

どっかに飛ばされた俺の盾でも探しにいこうかね。

疲れていたし、汗や出血の後で気持ち悪かったから戻ってきてしまったのだ。


きっと、まだあるよな―。



☆ ☆ ☆



草原に戻ってきた俺は、探すこと30分。

ようやく転がっていた盾を発見した。


なんとなくの方向はわかっていたけど、

やっぱり爆発で方向がずれていたな。


ふむ。

思ったより傷がついてるけど―、まだ使えそうか。

爆風に曝され、おまけに飛んできたモノから身を守る―。

その何回か分はこの盾が身代わりになってくれた。


買っておいて良かったね――。




――。



あ――。


そういえば。

この皮製の盾じゃなくて。

地魔法の壁を使えばよかったのではないか。



・・・。

うーん。しまったな。


それに―。

だったら途中で剣士に変更したのも失敗か。

やはり冷静に対処したつもりでも、どこか焦っていたのかもしれない。

それで咄嗟(とっさ)に、片手にあった盾を使ってしまった――か。



ふう。


まあ。次だ次―。

次こそは、もっと余裕を持って怪鳥を倒そう。







【主人公34話終了時の魔力】


<杖なし剣士>

ファイアーボール  :7回(シャープネスでも可)

ファイアーボール(強):2回(+シャープネス1回で魔力切れ)

<杖あり剣士>

ファイアーボール  :9回(シャープネスでも可)

ファイアーボール(強):――


<僧侶>

ヒーリング  :5回(僧侶の魔力上昇を含む)

ヒーリング(杖):――

<魔法使い>

アースソード :10回(魔法使いの魔力上昇を含む)

アーマー   :同上

アースウォール:5回(魔法使いの魔力上昇を含む)

地魔法杖あり :――

火魔法    :――

火魔法杖あり :――


※1日の回数です。自然回復した魔力分は含みません。

 ――は34話終了時で詳しい記述なし。

 

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