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32話 僧侶

 

 

一度、マイルームへと戻っていた俺は。

昼食を済ませると、再び草原に戻ってきた。


さてと。

午後は魔法職の検証だな―。


今のところ、剣士一筋でLvを上げていくつもりだが

どんなものか知っておこうという意図だ。




まずは―。

僧侶からにしようか。

俺はステータス一覧の職業変更を開く。


  ≪職業変更≫

  >剣士   Lv10

  ・冒険者  Lv8

  ・僧侶   Lv7

  ・魔法使い Lv7



ふむ。

僧侶のLvは7か―。

やはり、職業として選択していなくても経験値は貯まるようだな。


アーレの村で、職業適性を調べたときの予想は正解だったみたいだ。

体感では、他の職にも約50%の経験値が入る。

その感覚はあながち間違いではないかもしれない―。



そして。まだ全体的にLvとしては低い方なのだろう。

剣士と他の職業で、それほどLv差はなかった。


これはまだまだ、LvUPに必要な経験値が少ない――。

そんなことを意味してるのではないか。



よし。



変更っと―。


――。



おっと。

急に、俺の視界にウィンドウが広がった。


 『職業が僧侶になりました。以下の魔法が使えます。』


 ―ヒーリング 対象単体 回復力(小) 

 

 ―キュア   対象単体 状態異常回復(小)



ほお。

ヒーリングに、キュアね―。

剣士のときにはこんなウィンドウ出なかった。


まあ。魔法については説明ないと分からないしな――。



何にウィンドウが出て、何に出ないのか。

気になるところだが、まあ。今はいいだろう。


使える魔法は、大体予想通りといった所か。

攻撃魔法がないな――。

よくあるようなアンデット攻撃の魔法だ。


そういった種族は、この世界にはいないのだろうか。




そして―。



「うーん。少し体がだるいか。」


装備も重く感じる。


剣は問題なく装備できるようだ。

よかった―。

職業によって、武器が固定されるわけではないのだな。




さて肝心の回復魔法の威力だが。

今は全く怪我をしてない。


仕方がないので、大蜥蜴(おおとかげ)に自分の腕を噛ませることにする。

篭手を外してっと。



「―ぐっ。」


痛いが、これも回復魔法の効果を予め知っておくためだ。



そろそろいいだろう。

容赦なく、蜥蜴の腹に剣を突き刺すと―。


よし。


「ヒーリング!」


僅かに青みがかった白色の光が、俺の腕を覆い―。

みるみる傷を癒していく。



おお。

これは凄いな!


自分の腕がゆっくりと治癒していき、その過程が分かる。


例えると、早送りしている映像を見ている感覚だろうか―。

ちょっと気持ち悪いくらいだ。

うん。

傷跡も残らないな。




なるほど。だが―。


これくらいの傷は治せても重症の場合は厳しいだろう。

僧侶となった為、何かの知識を得たのだろうか。

そういうことがなんとなくだが分かる―。



そして。

自分の魔力量とヒーリングの関係も。

連続して使えば、一日に5回が限度だろうか・・・。


ファイアーボールの2倍の魔力が必要みたいだな。



この感覚はどう伝えればいいのか。

そう。

ゲームであるような、魔力量と必要魔力量が数値で表示されていて。

その結果が、俺の頭の中に流れ込んできている感じだろうか―。




しかし。

ギルドで聞いた話によれば―。


僧侶と魔法使いには職業効果があり。

魔力の自然回復量が僅かに上がるらしいのだ。


それを含めれば、更に使用回数は増えると考えられる。



まあ。これ以上噛まれたくないので、僧侶の検証はここまでにしようか。

キュアについては、試しようがないので機会があるときに。


ちなみにだが、僧侶も魔法使いも職に就いて上昇するステータスは

知力と魔力らしい。



更に、僧侶は回復魔法の威力が上がり―。

魔法使いは攻撃魔法の威力が上がるとか。


知力は魔法の威力に影響して、魔力は所謂マジックポイント(MP)のようだな。



最後に。

当たり前だが、剣士に戻したらヒーリングは使えなかった。

やはり職業が僧侶のとき限定なのか・・・。






【ステータス紹介①】


筋力・・・物理的な攻撃力に影響を与える。

耐久・・・物理的な防御力に影響を与える。魔法防御力にやや影響を与える。


敏捷・・・本人の俊敏さを表す。瞬間的な移動や回避に影響。

知力・・・魔法の威力と防御力に影響を与える。

 

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