27話 拡張とアクセサリー
武器屋を出た俺は、一休みするべく物陰を探していた。
大通りから適当な裏道に入ると、索敵スキルと目視で確認してからマイルームへ。
町にきて人が増えたから注意しないとな―。
いつものように周囲の景色が一変すると、見慣れた俺の部屋になった。
―ん。
部屋に入ったところで、視界にウィンドウが広がる。
『マイルームのLvが2になりました。』
・部屋(小)
・風呂
・トイレ
以上が追加されます。
ほう。
やっとLvが上がったか―。
どうすれば上がるのか分からずお手上げ状態で、忘れかけていた。
「この狭い部屋にも、すっかり慣れてしまったな。」
よし。
さっそく、追加された部屋を設置して特殊空間の拡張を行う。
えーっと。今あるものは―。
・ベッド
・テレビ
・テーブル
・ソファー
・簡易シャワールーム
・簡易トイレ
・洗面台
―か。
まず増えた部屋は寝室にしようか。
今までのベッドを消して、新しく大きめのものを設置する。
更にテーブルとソファーも移動させ。
窓もつけてっと―。
こっちはこれでいいかな。
一方、今までの部屋には、追加されたトイレと風呂を横に配置する。
廊下がないから、これで我慢するしかない。
そして―。
簡易シャワールームとトイレ、更に映らないテレビを排除。
テーブルを今までよりも大きいものに置き換えて―。
ソファーはこれまでの一人用から二人用のサイズに変更する。
うん
こんなものかな―。
最後に。
マイルームに出入りする場所として玄関を作ることに。
今までは適当に入るだけだったが。
これで、より部屋らしくなっただろう。
トイレに入ってみると、普通に水が流れた。
洗面台とか当たり前に使ってたけど、水道とかどうなってるのだろうか―。
―ふう。
部屋の拡張と模様替えに満足した俺は、遅めの昼食を取り。
しばらく休憩すると、町へと戻った。
☆ ☆ ☆
町に戻ってきた俺は、今日最後の目的地である雑貨屋に向かっていた。
場所は、防具屋の2件隣にある。
だから戻る感じだな―。
先に寄ることも考えたが、武器が高額であることも考慮して後回しにしたのだ。
結果、剣は手に入らなかったが―。
店に到着した俺は、声をかけると売り物に目を向ける。
ふむ。
薬関係は村の品揃えと変わらないかな。
だが、1つ目に留まったのは指輪だ。
小さいが綺麗な石が埋め込まれている。
説明を求めた所――。
4種類の指輪があり、それぞれ筋力、耐久、敏捷、知力が少し上昇するらしい。
これはアクセサリーという分類の装備になるそうで。
全身で2つまでしか装備できないとのこと。
手の指だけで10本あるし、耳にも腕にも他のアクセサリーが装備できそうだが―。
そういうものなのだそうだ。
ゲームでよくあるお約束だな。
ちなみにお値段、なんと1つ6,800ゴル。
高い―。
まあ。まだ財布には余裕があるし買ってみるか・・・。
最悪、金欠になったら虎の子のボス素材を売ればいいしな。
問題はどれにするか―だが。
剣士だと筋力か敏捷にすべきだろうな。
しかし。俺には魔法もある。
はたまた欠点を補う耐久という手も―。
うーん。
あれこれと悩んだ俺は―。
無難に筋力の指輪を買うことにした。
どれも惜しいが、力ならあって困ることはないだろう。
宝石の色は杖と同じ赤色。
右手の中指に指輪をつけた俺は、満足げに頷くのだった―。
「よし。今日は部屋に戻って、明日に備えよう。」
いよいよ。明日は迷宮だ。
装備も整ったし、英気を養う為に、しっかり食べて早めに休もう。
そんなことを考えながら、町の物陰へと入っていく俺であった。
【27話終了時ストレージの中身全て】
・兎の尻尾 ×1
・鹿の羽 ×32
・鹿の角 ×64
・丸薬(毒) ×3
・丸薬(麻痺)×3
・青ポーション×10
・緑ポーション×5
・皮製の盾
・赤い宝石の杖
・皮製の鎧(稀少)
35,744ゴル
(別途、ギルド預金額:11,384ゴル)
※装備中の武具、細かい日用品は省略。




