26話 町での買い物
ギルドを後にした俺は、まず最初に防具屋へとやって来た。
なんてことはない。
ギルドから通りを隔てた場所にある店だ。
店主は女性であり、入店してから少しばかり話をすると―。
俺は買うものを見繕っていった。
まずは―。
兜はこの鉄製のものにしよう。
今までが皮製の帽子だったので、これはかなり心強い。
まあ。その分、重量も増したが。
そして―。
鎧はよくわからない金属製のチェインメイルにした。
多分、鉄だと思うのだけど。
上半身から腰まで、それと肩を守るタイプの防具だ。
鎖帷子というやつだな。
うん。
実はこれちょっと憧れてたんだよな!
いかにもファンタジーって感じの防具だ。
気分をよくした俺は、この際だからと防具一式を変えてしまうことにした。
えーっと。
盾を今までの木製のものから皮製のものに。
さらに皮製の篭手が売っていたので、それを購入。
最後に、足装備だが―。
売っていたのは今までのものと変わらず皮製のものだった。
しかし、太股・膝・脛を守るものが靴とセットになって売られていた。
確かに靴だけでは心許なかったので、
4点セットのこっちに変えることに。
以上、締めて4,030ゴル。
うん。
武器を買う予算も残ったし、上々だな―。
そして、今まで使っていた装備は買い取って貰うことにした。
ボロボロになった初代皮製の帽子と靴。
そして、二代目の帽子と靴に――、木の盾だ。
こっちは合わせて108ゴルと微々たるものだった。
買取りの内訳は、ボロボロの物が購入金額の20分の1、他は5分の1。
修理でもして再び売り出すのだろうか―。
まあ。買い取って貰えただけいいかな。
俺は全てをストレージにしまい込み、
防具をステータス一覧の装備にセットすると、店を後にした。
☆ ☆ ☆
次は武器屋か。
ギルドで紹介された場所に向かうと、その店は既に見たものだった。
そう。
剣を横にしたエンブレムの店―。
丁度、気になってたんだよな。
俺は店内に入っていくと、店主であろう男に声をかけ・・・。
え―。
耳だ。頭の上に耳。
横ではない。
さらに、それは黒っぽい犬か狼のような耳の形をしているではないか。
―獣人ってやつか。
うん。
すっごい気になる。
というか、興奮を隠せない―。
尻尾も付いてそうだけど、ここからでは隠れていて見えないな。
しかし、じろじろ見たら失礼だ。
俺は商品を見ながら、ちらちらと見ることにした。
――。
いや、これはないかな・・・。
獣人を初めて見た俺からすると―、
いい歳したおっさんがおもちゃの耳をつけて巫山戯てるように見える。
だが、店番をする顔は至って真面目だ。
笑っちゃだめだ。
でも。おかしいんだよなー!
俺はゲホゴホとわざとらしく咳をして、表情を整える。
意識を逸らすのだ―。
そう。俺は武器を買いにきた。
剣と杖を見にきたのだ。
ちら見するのを止めて、お目当ての物を探す―。
これか。
手に取ってみたその剣は鉄製のものだった。
うーん。
これだったら同じ鉄製で、かつ稀少とついている今の剣の方がいい。
予備の剣は――まだ、いいだろう。
自動修復してるであろう俺の剣は、まだ綺麗なものだった。
そして。杖か。
これについては分からなかったので、
今持っている石の杖を見せて、それより良い杖を選んでもらった。
これ結局まだ使ってないな。
効果も未検証のままだ―。
少し待つと犬耳店長には、赤い宝石の杖を勧められた。
ふむ。
なんでも僅かに魔法の威力が上がり、更に魔力の消費も少し抑えてくれるらしい。
更に赤い宝石は火魔法との相性も良いとか。
値段は石の杖の5倍――か。
まあ。魔法関連の効果がつくなら妥当だろう。
石の杖を買うときには言われなかったものだ。
買うことを決めた俺は会計を済ませて、店を後にした。
1,320ゴルか。
値段通りの効果があると期待して。
後で、使ってみよう。
今度は忘れずにな―。
【魔物紹介③】
名前:翼鹿 <ボス>
正式名:ゴワドン <ボス>
魔物Lv:7+
取得経験値:180
獲得ゴル:600
落とすアイテム:鹿の皮 鹿の羽 鹿の角×2 ?未入手
素材の値段:左から35ゴル、500ゴル、350ゴル、?ゴル
討伐依頼:1体 銀貨12枚
備考:瀕死になると、高速突進。自爆技。討伐はパーティ推奨。




