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影の皇帝と運命の恋 ~恋した人は実の弟だった⁉苛酷な運命に飲まれる二人の未来はどうなるのか?  作者: らな


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第8話 秘密の逢瀬

二回目に会った時には、互いを敬称なしで呼び合い敬語も使わず話そうということになり、三回目で手を繋ぎ、四回目で抱きしめられキスをされた。


こうして順調に愛をはぐくんでいたある日、ルクスが真剣な表情で告白をしてきた。

「セレナ、君を愛している。僕と結婚して欲しい。」

「ルクス・・・嬉しい。」

セレナは目を潤ませながら頷いた。


ルクスは笑顔でセレナを抱きしめた。

「結婚したらカルディアスに来てくれる?」


その言葉にセレナが一瞬動きを止めた。

「・・・理由はよく分からないのだけど、私の両親はカルディアスにあまり良い印象を持ってないようなの。」

「えっ?」


カルディアスは大陸一の大国であるし、南に位置する国々を魔獣から守っている守護神のような国だ。

大陸の頂点に立っている存在であり、そのためカルディアスに逆らったり楯突いたりする国は基本的に存在しないし、普通はカルディアスと縁続きになれることを喜ぶ国の方が多いのだ。


「もちろん建国祭にはあなたやカルディアスの重鎮の方々も招待しているし、国としての付き合いには何も問題はないわ。でも、私がカルディアスに留学したいと言うと昔から頑なに反対されるの。」


「そう言えば初めて会った日も、そんなことを言っていたね。でも王妃様は昔カルディアスに留学されてたんだろう?僕の父とも知り合いみたいだし。」

「ええ。でもお母さまは留学を途中で切り上げて帰国したみたいなの。聞き辛い雰囲気だから何があったのかはよく分からないけど、何かあちらで嫌な事があったんだろうなと思うわ。」


「そうか・・・、でも僕は結婚するなら君以外考えられないし、二人でご両親を説得するしかないね。」

セレナもルクスの腕の中で頷いた。


「ええ。まず、ヴィクトルに相談してみるわ。あの子は以前、あなたが義兄になるなら賛成だって言ってくれていたし応援してくれると思うの。ヴィーの方が口も達者だし味方になってくれたら、お父さま達を説得しやすいだろうし。」

「ああ、僕も父上に相談してみるよ。父上から王妃様たちを説得していただけるかもしれないし。」


こうして二人は自分たちの未来を切り開くべく相談を重ねたのだった。



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