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第5話 お願い
各国の賓客たちが全て帰国し王宮での五百年祭が終わると、セレナは両親の部屋を訪れた。
カルディアスへの留学をもう一度お願いしようと思ったのだ。
「お願い!一年でいいから。」
必死に頼み込む娘に母のマイラが眉をひそめた。
「以前、もう諦めるって言ってたじゃない。突然どうしたの?」
「先日のパーティーでカルディアスの皇子に聞いたの。他の国の王族もたくさん留学に来てるっておっしゃっていたわ。」
「カルディアスの皇子・・・」
マイラの顔が青ざめた。
「マイラ」
父のレックスがマイラの名前を呼びながら彼女の肩を抱き寄せた。
「セレナ。その話は私からも許可できないと以前にも伝えたはずだ。もう二度とその話をマイラにするんじゃない。」
珍しく父に厳しく叱責され、セレナはすごすごと引き下がるしかなかった。
やっぱり無理かあ・・・。
そして、ため息をつきながら自室へと戻ったのだった。




