第41話 幼馴染と
ロレンソから戻った直後、たまたまソレスと二人きりになる機会があった。
「ソレスと二人きりで話すのなんて久しぶりね。ここに来てもう三か月経つし、私もこの国に慣れてきたから、お父さまやヴィクトルに遠慮せずにソレスは国に戻っても大丈夫よ。」
セレナは父母やヴィクトルが、セレナが寂しくないようカルディアスについて行くようソレスに頼んだのだろうと思っていたのだ。
「いえ、俺は・・・。確かにヴィクトルからは頼まれましたが、父からも外国で生活することは勉強になるから留学と思って取りあえず半年から一年くらい行ってこいと言われてるんです。」
「まあ、公爵がそんなことを・・・?」
セレナは少し驚いた表情を浮かべた。
「でも、皇城に滞在しているということは誓約もさせられたんでしょう?なんだか迷惑をかけてしまって申し訳なくて。」
「迷惑だなんて全く思っていません。確かに誓約はしましたが、セレナ様をお守りしたくて俺が進んで希望したんです。」
きっぱり言い切ったソレスにセレナも笑顔を浮かべた。
「ありがとう。そう言ってもらえたら気が軽くなったわ。でも、帰りたくなったら正直に言ってね。」
「セレナ様も困ったことがあれば、俺を頼って下さい。」
「うん。そうさせてもらうね。ありがとう。」
小さい時は、セレナがお姉さんでヴィクトルとソレスの面倒をみていたのに、いつの間にか気付いたら二人がセレナの騎士のようになっていた。
カルディアスの皇城で働く者とも随分打ち解けてきたが、やはり小さい時から知っているソレスは安心感が全然違う。
セレナはにっこりと笑ってソレスの言葉に頷いたのだった。




