表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
影の皇帝と運命の恋 ~恋した人は実の弟だった⁉苛酷な運命に飲まれる二人の未来はどうなるのか?  作者: らな


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

27/44

第27話 新皇帝

セレナの返事を受け、あっという間に二人の婚姻の話はまとまった。


そしてジュストがヴァレンティンを訪れてから一か月後。

カルディアス皇太子ルクスとヴァレンティンのセレナ王女の結婚式が行われることになった。


ジュスト皇帝の体調が優れないことを理由に、ルクスが予定より早く帝位を継ぐことになり、それと同時に以前から密かに愛を育んでいたセレナと結婚することになったと発表された。


結婚式はカルディアス皇都の大聖堂で行われた。

先帝の体調が理由で急ぎで決まったため、皇族やカルディアスの高位貴族とカルディアスと付き合いの深いごく一部の他国の王族のみを招くという、皇帝の結婚式にしては慎ましやかなものだった。


式にはヴァレンティンの両親とヴィクトルも出席してくれた。

可愛がっていた娘の結婚に男泣きするレックスをマイラが慰めているのが微笑ましく、セレナも久しぶりに心から笑うことが出来た。


ヴァージンロードのエスコートはレックスが務めてくれた。


              ※

結婚式を済ませると皇城に戻り、儀式の間で帝位の引継ぎが行われることになっていた。


儀式の間の控室にはジュストとルクスとセレナの三人で入った。

「ここからは二人で。」

ジュストの言葉にセレナが頷いた。


控えの間に残ったルクスが少し寂しそうな笑みを浮かべながら激励してくれた。

「セレナ、頑張って。」

セレナも複雑な表情を浮かべ、軽く頷いた。


儀式の間には精霊女王の石像が置かれ、女王の手には見たことのある水晶玉が握られていた。


「あっ」


あの水晶、そんな貴重な物だったんだ。


ヴァレンティンの庭園で会った時、ジュストが何でもない魔道具のように差し出してきたから、そんな大事な物とは思わなかった。


そんなセレナの様子を優しく見つめながらジュストが声をかけた。

「あの水晶の上に手を置いて。私が上から手を重ねるから、そうしたら以前のように魔力を水晶に流してくれるかい。」


ジュストに言われた通り石像に近づき手を水晶に置くと、上からジュストが手を重ねてきた。

「いくよ。」


その声と同時に魔力を流すと、水晶が虹色に輝き始め石像までその光が広がった。

精霊女王の石像を巡った光が再び自分の身体へ入ってくるのをセレナは感じた。

身体全体が温かい光に包まれた感覚だ。

しばらく光が放たれた後、徐々にその光が弱くなりやがて消えて元通りになった。


「すごい・・・」

以前より多くの魔力が身体中に満ちているのが感じられる。

決して皇帝になりたいわけではなかったが、身体中を巡る未知の魔力に魔術好きのセレナは興奮が抑えられなかった。


そんな娘をジュストが愛おしそうに見つめ宣言した。

「それが精霊女王の魔力だよ。これで儀式は終了となり、今から君が皇帝だ。」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ