表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
影の皇帝と運命の恋 ~恋した人は実の弟だった⁉苛酷な運命に飲まれる二人の未来はどうなるのか?  作者: らな


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/15

第11話 中庭の先客

ジュスト?

この男性の名前かしら?

お母さまの知り合いだったんだ。

それにしても、どこかで聞いたことがあるような・・・?


セレナが思い出そうと考えていると、男性が口を開いた。

「やあ、マイラ。久しぶりだね。会えて嬉しいよ。」


親しげな男性の言葉に、流石のセレナも違和感を覚えた。

母は曲がりなりにもこの国の王妃だ。

一般の男性が馴れ馴れしく話しかけていい身分の人ではない。

ましてや今日は国主催のパーティーの日である。


セレナは眉をひそめて男性と母を見比べた。


「あなたを招待した記憶はないわ。何しに来たの?」

母の言葉に驚いた。


この人、招待客じゃなかったの?


今日は王宮主催のパーティーである。

警備はいつもより厳重であるし、招待客の入城も念入りにチェックされているはずだ。


それをすり抜けてここにいるということは・・・。


セレナは怖くなり、強張った表情で男性から距離を取ろうとした。

それを見て男性は寂しそうな表情を浮かべた。

そして、母に向きなおり尋ねた。

「マイラ、正直に答えてくれ。セレナは僕の子だね?」


男性の言葉に青ざめていたマイラの顔色がさらに青くなった。

母の表情を見て、セレナもさらに顔を強張らせた。


僕の子?


「何をバカなことを言ってるの。そんなはずないでしょう。セレナは私とレックスの子よ。」

母がすぐにそれを否定してくれ、セレナがホッと息を吐いたと同時に男性が言葉を紡いだ。

「うそだ。精霊女王の水晶が七色に光った。この子はカルディアス皇族の血を引いている。」


その言葉を聞き、マイラがガクガクと身体を震えさせた。

「お母さま!」


今度こそセレナは母に駆け寄り、その身体を支えてやった。

「お母さま、大丈夫?」


娘に心配そうに顔を覗き込まれ、マイラはハッとした。


今、この男に対峙できるのは自分しかいない。


そう思い、足に力をこめ背筋を伸ばした。

「もし、そうだとして、それがどうしたというの?セレナは私とレックスの子だと聖教会にも認められているわ。あなたが何をしに来たか知らないけど、こちらには話すことなど何もないわ。帰ってちょうだい。」


もし、そうだとして・・・?


母の言葉にセレナは不安を感じ、マイラを見た。

そんなセレナの視線に気付いたマイラが弱々しい笑顔を浮かべた。


「さあ、セレナも一緒に部屋に戻りましょう。」

そう言うとマイラはくるりと身体の向きを変え、セレナの肩を抱き部屋へ戻ろうとした。


「マイラ、待ってくれ!これはガリア大陸の存亡がかかっている重大な話なんだ。レックス陛下も一緒でいいから話を聞いてくれ!」

ジュストが悲痛な声で訴えてきた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ