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異世界で収納魔法しか使えないけど頑張る‼︎  作者: トキ
第三章 武闘大会

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第四十話 武闘大会予選②

 


  第3グループはフレアの勝利で終わり、退場したフレアは真っ直ぐに俺達がいる観客席まできていた。


  「全く、少女少女と侮りおって、全く歯ごたえが無かったぞ」


  「まあ、本選になら強い奴はいるんじゃ無いか?」


 

  その後第4グループの試合が終わると、アナウンスが入った。



  『一旦ここで、昼休憩を挟みます、第5グループの予選は午後からの開始になります』



  移動して席がとられても面倒なので、俺達は収納に入れてあったサンドイッチなどでお昼を済ませた。











 午後予選も順調に進んだ、ちなみにリオンは、2日間行われる予選の1番最後のグループで、リオンはこの武闘大会を4連覇していて、かなり有名らしい。リオンは今20代前半ぐらいだろうから4年前って事は10代の頃に初優勝したのか。

 今は今日最後の第8グループの選手が入場してきたところだ。

 ん?あいつは確か…


  「なあ、リアナ、あそこの茶髪の剣を持ってる男」


  リアナは俺の言った男を発見したようだが、よく分からないと言った顔をしている。



  「あいつがどうかしたの?」


  「あいつって、俺達が冒険者になる前、魔の森からカルダムに向かってる時に道を尋ねた冒険者じゃないか?」


 

  リアナは試合場をよく見て思い出そうとしている。



  「ああ‼︎あの4人組の冒険者ね」


  「そうそう、えーと名前はなんだっけか」



  リアナも名前は覚えてないらしいが、顔は思い出したようだ、まあちょっと顔を合わせた程度の相手の名前なんて忘れちまうよな、結構前の事だし。



  「第8グループ予選始め‼︎」



  掛け声とともに今日最後の予選が始まった。

  茶髪の剣士は、相手の攻撃を剣で受け止めて、相手が見せた隙を見逃さずに反撃をして、倒し終わると他の選手の背後からの奇襲、深追いはせずに相手の攻撃を受け止めて反撃をして、を繰り返している。



  「お手本の様な戦い方だな、基本に忠実に確実に相手を倒している」



  フレアの感想を聞いてなるほどなと思った、茶髪の剣士はその後も危なげなく戦い、第8グループの勝者は茶髪の剣士になった。

 



 その後、俺達は宿に戻り、明日はゆっくりしてから闘技場に向かう事になった、リオンの出番は最後だし問題ないだろう、Sランク冒険者がどれぐらいの強さなのか気になるしな。














  次の日、闘技場には予選にも関わらず前日よりも多くの客がいて、席には座れそうに無かった為俺達は立って観戦する事にした。



  「今年の優勝もリオンかね?」


  「まあ、そうだろうな、だが魔法の方は分からんな、毎年飛び抜けて強い奴はいないからな〜」




  近くにいる他の客の会話が聞こえてきた。



  「この観客の多さはリオンの予選を見る為だったのね」


  「まあ、Sランク冒険者だしな」


  「4連覇しているなんて、凄いですよね」


 



  そんな話しをしていると、リオンがいる、第16グループが入場してきた。

  選手の準備が終わると開始の合図を出した。



  「第16グループ予選開始‼︎」




  すると、試合場にいた半分ぐらいの選手が、全員リオンに向かっていった。



  「協力して始めに強い奴を倒してしまおうと言う訳か、我にもやってくれれば少しは楽しめただろうに」



  フレアが不満そうに呟いている。


 

  リオンは全く焦る様子を見せずに、腰から剣を抜くと向かってくる敵に向かって駆け出した。その口元には笑みが浮かんでいる。

 敵はリオンを斬ろうとするがあっさり躱されて、リオンにレイピアの刺突の様に心臓を刺されて死亡した。リオンは正面の敵見ながら、背後からの奇襲をまるで見えているかの様に躱している。




  「どうやって、死角からの攻撃を躱してるんだ?」



  俺の疑問には、レーナが答えてくれた。


  「獣人は人間よりも、身体能力や感覚器官が優れているんです、恐らくリオンさんは、音や気配、匂いなどで周りの状況を把握してるんだと思います」


  「なるほどな、そういえばリオンってなんの獣人なんだ?」


  「さあ?私は知らないです」


 

  するとリアナが話しに入ってきた。


 

  「今度会った時に、リオンに直接聞けばいいんじゃない?」


  「まあ、それもそうだな」




  試合場を見ると、リオンが場内を縦横無尽に駆け回り次々と選手の数を減らしていた。



  「本当に凄い身体能力だな、なんであの速度で急停止して、方向転換した後、いきなりトップスピードになれるんだよ」


  「身体能力強化がかなり得意なんだろう、元々の身体能力もかなり高いし、戦闘経験もずば抜けて多いんだろうな」



  フレアが答えてくれた、俺達がそんな話しをしてる間もリオンは楽しそうにどんどんと人を斬っていく。



  「こないだ会った時は、落ち着いた、接しやすい女性だったんだがな…」


  「今のリオンさんはなんだか怖いです」


 

  レーナの言ってる事はよく分かる、選手が死ねば、死体は光の粒になって消えるが、流した血などは消えない為、リオンはかなり返り血を浴びており、その状態で笑みを浮かべながら敵を斬っている為かなり怖い。


  その後、リオンは最後の1人を斬り終わり、リオンの勝利が決まると退場していった。





  俺達は闘技場の外に出て街をぶらついていた。街は武闘大会まじかの為、沢山の屋台が出たりしていて、お祭のような状態だ。



  「いよいよ、明日から武闘大会が始まるな」




  武闘大会は明日から6日間に渡って行われる。格闘は1日目の午前中に4試合、午後に4試合をやり、1回戦を終わらせて、2日目に2回戦、3日目の午前中に準決勝をやり、午後に3位決定戦と決勝を行なって、4日目から魔法の部門が始まる予定だ。



  「やっと面白くなって来たな」


  「フレアは勢い余って魔法使うなよ?」


  「使う訳ないだろ‼︎」


  フレアが反論してくるが、前科があるからな〜。


  「前に森から追い出しに来たのに、テンション上がって、森吹き飛ばす威力の魔法使ったのは誰だったかな?」


  「ぐっ」


  フレアは反論出来ずに言葉に詰まっている。



  「そんな事もあったわね」


  「お2人共それでよく無事でしたね」



 

  俺達はその後も雑談をしながら街をぶらついた。


 

 

 

 

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