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異世界で収納魔法しか使えないけど頑張る‼︎  作者: トキ
第二章 王都

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第二十三話 帰還

 


  暫く進んでいると前からリアナと王国兵達がやってきた。



  「レン、無事に助けられたみたいね、無事でよかったわレーナ」


  「助けにくれてありがとうございます、リアナさん、おかげさまで助かりました」



  リアナは俺とレーナを見て安心した様子で話しかけてきた。



  「それにしても随分と仲が良さそうね、ねえレーナ?少しくっつき過ぎじゃないかしら?」



  表情は笑顔なのだがその笑顔には何故か迫力があった。


  「そんな事ありませんよ、それにほら、レンさんも喜んでますし」



  未だ俺にくっついた状態のレーナがそんな事を言ったのでリアナの矛先がレーナから俺に向いた。


  「ふーん、喜んでたんだ?」


  「いや違うって‼︎これはレーナがくっついてきただけで‼︎てゆうかどうしたリアナ‼︎なんだか笑顔が怖いぞ‼︎」



  リアナが詰め寄ってきたがそこに王国兵の1人が声をかけてきたので話しは中断された。


  「王女様ご無事なによりです」


  「ええ、ここにいるレンさんとリアナさんのおかげで助かりました」


  「はい、我々もリアナ殿とは途中で会いましてお話しを伺ったのですが犯人はどうなされたのですか?」


  「その事について早急にお父様にお話ししなければならない事があります、それと私の誘拐を企てた犯人の1人はそこにいます」



  そう言ってレーナが指差した馬に縛り付けられた犯人を見て王国兵は驚愕の表情を浮かべた。



  「なっ‼︎アドニス様‼︎」


  「はい、今回の犯行を企てた犯人はアドニス・エイムスとメンデル・ボニフェースの2名です、それと帝国も絡んでいるようなのです」



  ん?どっかで聞いた名前だな?


  「なあ、こいつって有名なやつだったのか?」



  俺はレーナに質問したが答えは別のところから帰ってきた。


  「そいつ、私とレンが始めて王宮に行ったときに廊下であった貴族の後ろにいた奴よ」



  「ああ‼︎あのときの‼︎」


  「気づいてなかったの?」


  「全然」


  俺の答えにリアナは呆れたようにため息をついている、いや、だってちょっとすれ違った奴の顔とか覚えてないだろ



  「それじゃあ、早く王宮に向かうか」


  「はい、急ぎましょう」


 

  俺の後ろに乗っているレーナが答えてきた。


  「レーナは私の後ろに乗ったら?」


  「いえ、私はここで大丈夫です」



  リアナが隣を並走して2人は笑顔で会話しているが何故か間に火花が散って見える。俺は話題を変えるためにリアナに話しかけた。


  「そいえばリアナはどこで王国兵と合流したんだ?」


  「私が魔力を回復させる為にポーションを飲んで休んでるときに追いついてきたのよ」



  「ああ、なるほどな」



  その後は会話は無く俺達は急いで王宮に向かった。





 







 

  王宮についた俺達は兵士達とは別れて俺とリアナとレーナの3人で急いで国王様の元に向かった。

 

  「お父様マグダレーネです」


 

  扉の前でレーナがノックをして声をかけると返事をする前に扉が開いて国王様が出てきた。


  「無事で良かった」


  国王様はそう言ってレーナの事を優しく抱きしめた。



  「お父様ご心配をおかけしました」



  レーナは俺達の前で抱きしめられているのが恥ずかしいのか顔が赤いがその表情はとてもうれしそうだ。



  「コホンッ」




  どうやらアウグスト様も一緒にいたようで国王様の後ろで咳払いをしている。国王様はそれでここが廊下ということを思い出したのか急いで中に入るように促してきた。


 



  「レンにリアナ、アウグストに引き続き娘の事も助けて貰ってなんと礼を言ったらいいか、本当にありがとう」



  「気にしくていいですよ、俺達はただ攫われた友達を助けに行っただけですから」



  「そうね」



  俺とリアナの言葉を聞いたレーナは嬉しいのか照れているのかよく分からない表情をしていた。



  「今はそれよりも伝えなきゃ行けない事があるんです、レーナ」




  名前は呼ばれたレーナはすぐに真面目な顔になり国王様に向き直った。


  「お父様、早急にお伝えしなければならない事があります」



  レーナはそう言って今までの経緯を話し始めた。



 









  「なるほど、ボニフェースの裏切りか」


  「彼は出世欲が強く貴族至上主義の人間でしたから、もしかしたら帝国にそこをつかれたのかも知れませんね」



 

  レーナの話しを聞いた国王様とアウグスト様は冷静に考えているようだ。



  「ですからすぐにボニフェース伯爵の身柄を確保しないと私の誘拐に失敗した事を知ればすぐに姿を隠してしまうでしょう、今はどこにいるのですか?」



  「恐らくパーティ会場にいるだろう、王女誘拐など他の貴族に知られる訳にいかなかったからな、誘拐された事を知っているのはお前達を追いかけた兵士と私達だけだ、彼らにも緘口令をだしたから大丈夫だろう」



  まあ、王宮から攫われたなんてなったら色々やばいだろうからな。



  「よし、騎士を集めてパーティ会場にボニフェースの身柄拘束に向かう、アウグストそれと念の為レンとリアナにもついてきて貰いたいのだが」


  「承知しました」

 

  「分かりました」



  アウグスト様の後に俺も返事をして、パーティ会場に向かおうとした国王様にレーナが声をかけて呼び止めた。



  「お父様、私も一緒に連れて行ってください」



  「なっ、どうしてだ?マグダレーネ」



  まさかレーナがついて来ると言うと思っていなかったのか国王様は驚きの声を上げたがすぐに冷静になりレーナにといかけた。



  「何かあった時に私の光魔法があれば役に立ちます、私も少しでもお父様やレンさんやリアナさんのお役に立ちたいのです」



  「しかし……分かった連れて行こう」



  国王様は最初却下しようとしたがレーナの本気の目を見て考えを改めたようでレーナの動向を許可した。



  「よし‼︎それではパーティ会場に行くぞ」



  国王様の掛け声で俺達はパーティ会場に向かって動き始めた。



 



 

 

 


 



 

 

 


 

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