14話 海賊の討伐 その3
投稿します。よろしくです。
「バネッサ、お前いい乳してるな。ダンテが羨ましいよ。まずは2人と合流するぞ。」
「馬鹿ね。こんな時に何を言っているの。」
「男は殺せ!女は生け捕りにしろ!」
目の前の海賊およそ20人がサーベルを抜いている。俺が前衛をつとめる事にした。
「死にやがれ!」
飛びかかってきた一人のサーベルを肩にうけたが、ノーダメージ。かるく顎にジャブしたら、顔が吹き飛んでいた。まぁ、こんなもんだよな。
「な。全員でかかれ!」
サーベル1本でも金貨10枚位の価値があるから楽しみだな。一生分のお金を本当に稼げそうだ。
「プチ、ブチュ、……」
海賊を目の前で一人ずつ潰していると、敵の戦意が落ちてきた。
「バネッサ、ファイアボールを放て。2人と合流するぞ。」
「言われなくてもわかっているわ。」
残り数名の海賊をファイアボールで牽制して、バネッサを抱き上げて、ダンテとマッシュのいるところに飛び移った。2人とも50人に囲まれており、結構ギリギリだったようだ。
「死んではないようだな。」
「来るのがおせーよ。危うく全員、倒してしまうところだったぜ。」
「ふん、ダークヒール!」
3人に闇魔法をかけて、体力を回復させた。
「助かった!実は、立っているのもギリギリだった。」
「3人で固まっていろ。俺が遊んできてやる。」
「ダークアロー」
俺の周囲に黒い矢が複数用意されており、発射された。海賊の一人が上手くかわしたようだが、追跡機能があり、後ろから矢が頭を貫通して即死した。一瞬で100名近くの海賊が死亡した。
後ろの3人の顔が人に見せられない様な顔をしていたが、それはいいだろう。鼻水出てるぞ!奥から他より少し強そうな奴が出てきた。俺の気配察知によれば、海賊は残り1人である。
「誰だ!仲間をやりやがったのは?てめーらか。ぶっ殺してやる。」
サーベルを振り下ろしたが、俺が片手で受け止めた。こいつの持っているサーベルはいい金になりそうだな。
「マッシュ。こいつは殺してもいいか?残りはこいつだけみたいだが。」
「駄目だ。情報をとれてないからな。」
「おい、降参するなら命だけは助けてやるぞ。他にも仲間がいるのか?アジトはどこだ?」
「誰が貴様なんぞに教えてやるか。死にやがれ!」
「そうか。そんなに死にたいのか」
「ダークマインド」
闇が目の前の海賊を包み、すべてを自白してくれるだろう。
「俺たちは海賊を装っているが、東の大国ザラットの海軍だ。海軍大将カレーが、国王陛下の命を受けて西の国に攻め入り、領土拡大を目指している。先遣隊のようなものだ。嫌がらせを繰り返して、その内大群を率いて西の王国カサンドラに攻め入る予定だ。魔王軍もしばらく大人しいだろうからな。」
「さらった女や金品、物資はどうなった?この船からはお前以外の気配はしない。アジトはないという事だな。」
「ああ、アジトはない。ザラットに戻るときは、服装を変えてから上陸している。ストレスの貯まる仕事だからな。たまに獲物の女を見つければ、何十人も相手をさせられて、途中死んでしまうからな。死んだら海に捨ててしまった。金品や物資は港に下ろしているが、個人で分配している。」
「知っている情報は以上だな。」
「あぁ、これ以上の事は何も知らない。」
「そうか。ご苦労様。そして、これまで迷惑をかけてきた人々を思い出して死ね。」
自白が終わると、目の前にいた男は破裂して飛び散った。
「今聞いた内容は冒険者ギルドに持ち込んでくれ。マッシュよろしくな。それじゃ、ゴミを片付けてから、俺達の住む西の王国カサンドラに戻るぞ。軍船は動かせるか?」
「あぁ、金目の物は残して、いらない物はすべて海に捨てるぞ。海賊の服は脱がしてから捨てた方がいいな。自然にかえってもらおう。」
4人で分担して、海賊の汚い服を脱がしてから海に放り投げた。海のど真ん中なので死体処理が楽だな。中には服の中に金貨があったので、山分けにする予定だ。
「おりゃ、よっと!」
「これで最後だな。バネッサ、この汚い服は燃やしておいてくれ。ダンテとアッシュは船内を探して、資料や金目の物を見つけてきてくれ。俺は軍船の動かし方を調べるからな。たぶん、大きな魔石が動力で動いているだけだと思うが……、それにしてもアッシュがいて本当に良かった。こりゃあ、大手柄だ。」
その後、ダンテと分担して色々と調べたが、金目の物は装備品くらいだった。まあ、この軍船がいくらするんだというレベルだが。
「アッシュ、こちらにきてくれ。」
ダンテが何か見つけたのか、声のした方に向かうと資料の束を見せてきた。東の大国ザラットが関わっている明らかな証拠であった。
その後、一度全員で集まり、夜になったので、見張りを交代で残してから、翌日俺達の住む都市に戻る事になった。軍船の操作はとても簡単だったそうだ。
「夕食をとったら、各自休んでくれ。明日、日が出たらすぐに出発する。あまり悠長にしていると、敵がこちらに来るかもしれないからな。」
「わかった。それじゃ、金貨の山分けをしておくか。アッシュが多めの方がいいだろう。」
「いや、いい。4等分にしよう。その代わり、俺がすべて倒したみたいな感じでは言わないでもらいたい。全員で協力して倒した事にしてほしい。俺は、Fランクの冒険者だからな。」
「アッシュがFランクとは信じられないな。昔見たBランクより明らかにお前は強いぞ。本当に面白いな。たまに生まれてくるんだよな。お前のような超新星がな。」
一人あたり金貨200枚になった。剣や防具など換金出来ないものは後で考える。さっさと疲れてないけど、寝ることにした。
雨が降ったよね?




