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 「…で、その女の子…リアマルさんだっけ?が進の部屋を崩壊させた。と」

 「うん、うん」

 「だから進はリアマルさんに土下座するように言った。って言いたいわけ?」

 「うん、そうなん―」

 「そんなん信じられるかぁぁぁぁぁ!」

 いやね、分かるよ。だってお前は崩壊した部屋を見てないんだもんな。

 正確には問題のシーンのときに見ているはずなんだが、動揺でその辺の記憶がないらしい。うん、遺憾だ。

 「なにしんみりした顔してんのよ。今日の朝ごはんは抜きなんだからね」

 うわぁ、相当怒ってるよ。でも飯抜きは辛いなぁ。

 ってか、リアマルどこ行った。

 妹追いかけてリビングまで行った後、部屋に戻って来た。

 そこまではいい。いやまあ問題はありまくりだが。問題はその後だ。

 部屋のドアを開けると何にも無くなってた。

 うん、何にもね。

 壊れた家具も壊れてない家具もみーんなまとめてすっからかーん。

 逆にすっきりしたね。今日から新しい人生踏み出して行こー―

 ってなるかぁ!?

 これから学校ってのに鞄も教科書もない。

 うん、休もうかな。

 今日くらい休んだところで誰も文句は言わないだろ。

 あっ、やっべ思い出した。

 中学生のときにベッドの下に隠していた。俗に言うエロ本がない。

 忘れていた。迂闊だった。

 あの本の中には『20歳の俺へ』とか言う恥ずかしい紙が挟まれているというのに…。

 まあその問題は後だ。学校に連絡しなければ。

 えーっと。学校の電話番号は…。

 あっ、語呂で覚えたんだ。

 寂しい独り身(334113)だったっけ。

 まあいいや。掛けちゃおう。

 …ぷるるるる…ぷるるるる…ぷるるるる…ぷるるがちゃっ。

 おっ来た。

 「はい。独身です」

 がちゃっ。

 まさか本名、独身さんが出るとは思わんでしょう。

 これじゃないとしたら…あっ思い出した。

 ゴミ臭いよ(539314)だ。

 …ぷるるるる…ぷるるるる…ぷるるるる…ぷるるがちゃっ。

 おっ。

 「はい。ゴミ焼却抑制委員会です」

 がちゃっ。

 だめだろ。焼却抑制したら本当にゴミ臭いよって言うことになるだろ。

 これでもないか…うん?あーあれだ。

 サイクロン意味(319613)だ。

 …ぷるるるる…ぷるるるる…ぷるるるる…ぷるるがちゃっ。

 「熱帯低気あ―」

 がちゃっ。

 うん。予想はしていた。ここまで語呂に忠実なのはおかしいだろ。

 ちょっと語呂に頼るのも不信感が出てきたが…あっあれだ。

 母死に泣くよ(8842794)だ。

 間違ってるわけない。

 …ぷるるるる…ぷるるるる…ぷるるるる…ぷるるがちゃっ。

 「うぅ、ぐすっ。はい佐藤です」

 がちゃっ。

 耐え切れん。無理だろ。母親が死んだ家に電話掛けるとか。

 ラストだ。これで外したらおしまいにしよう。

 んーとね。あっこれだ。

 黒さんご煮(96352)だ。おいしそうじゃないのを覚えてる。

 …ぷるるるる…ぷるるるる…ぷるるるる…ぷるるがちゃっ。

 「こ、個性的な味ですね」

 がちゃっ。

 不味いんだろ。言ったれ言ったれ。店側にも失礼だぞ。

 はあもう一回だ。もう一回―

 結果:最終的に調べました。




 いやー暇だ。

 何にもない部屋で一人いるのも寂しいからリビングに降りてきたけど一人。

 まあ妹も学校があるし父親は単身赴任で母親はツアーコンダクターで年中旅中。

 よって、この一人でテレビを見ている公式が成り立つわけだ。

 はぁ、つまんない。

 「今日の2位はさそり座でーす。ラッキーパーソンは初めて会う人ぉ。ラッキカ―」

 嘘をつけ。俺はさそり座で初めて会った奴に物的財産を壊されまくってる。

 これのどこがラッキーパーソンだ。

 アンラッキーパーソンの間違いじゃないか?

 まあこんなテレビの占い何ていう一種のシャレにムキになってる時点でどうかしてると思うが…。

 …うーん。朝の混沌と比較すると平和と言ったほうがいいのか。

 ってか。やっぱり夢じゃないか?

 部屋の家具が壊れたというのはもう証拠がないし、家具がなくなったのだって物好きな窃盗犯がやったんだろう。そして妹と俺は同一の夢を見ていた。

 どうだ。これで強引だが謎はとけた―

 「あれ?今日は学校じゃなかったの?まあいいや。今日も可憐なリアマル参上だよ」

 嘘だと信じたい。

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