表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

0001 強引な開幕だよー

 俺は月井進。黒い髪を男子の大半がしている短さで適当にカットし…と自分の容姿を説明しても仕方ないな。

 今、俺は猛烈に抗議したい。

 え、どこに抗議するかって?そんなんどうでもいい。俺は何かにこの怒りをぶつけたいんだ。

 なぜ俺の家…延いては俺の部屋に小熊が大量発生しているんだああぁぁぁーーー。

 それも尋常じゃない数。見た限りでも100体は軽く超している。

 小熊だったら可愛くていいじゃんと思う輩。ちょっとこっちに来い。

 小熊だって襲われたらまじでヤバイ。引っ掻き傷で済むような幻想はもうない。

 それでも小熊LOVEな奴はこの状況をどうにか打破してくれ。頼む。

 …おい、ベッドの上―最終防衛ライン―まで侵食しようとしてきてるよ。

 やばいよ。半端ないよ。汗が止まらないよ。

 ん、ちょっと待てよ。分かった。これは夢なんだ。ってか夢じゃないとヤバイ。

 自分にビンタなんてしたこともないが、するしかない。

 うおぉ、今ベッドの上までジャンプ届いたろ。

 やばい。やばい。やばい。

 夢の中の俺が殺されないうちにやるぞ。

 「…3・2・1……ペシッ」

 意外と痛いなこれ。って言ってる場合じゃねえ。

 おい、マジかよ。

 最後の希望さえ失われたぞ。

 がらっ。

 ひとりでに窓が開けられただと!?

 いや、誰でもいい。俺を助けろ。

 通りすがりのサンタさんでも指名手配中の殺人犯でもかまわない。匿ってあげてもいいくらいだ。

 なにがくる。心霊現象だったなんて落ちはなしだ。俺の心が心霊現象以外の理由で折れまくる。

 「トォッ、シュタッ」

 特撮ヒーローの効果音付きで現れたのは桃色の髪に碧眼を煌かせた美少女。その名も…

 「はーい、お待たせっ。みんなの美少女リアマルだよっ」

 …誰?




 突然だが土下座ってなんともいえない屈辱があるよな。

 頭を下げることも正座をすることも別になんとも思わないのに組み合わせると化学反応を起こす。

 まあ、土下座というものが最大の謝罪であるという日本の文化が原因なのだろうが。

 さて、この土下座を見てほしい。

 え、どの土下座かだって?

 これだよ。俺の前にある土下座。

 最初は土下座という言葉さえも分からなかった奴がたったの5分でこの美しさだよ。

 いやー俺土下座の講師になれるかもしれない。

 「す、すいませんでした!…ぐすっ」

 やっぱり土下座には涙が似合うよな。いやーこういう点でも俺の才能が垣間見えるよな。

 「…もういいですか?」

 「……」

 「うぅ」

 もう分かったろ。この事件の犯人とこの土下座の意味を。

 あと何回やらせよう。まず、机で20回。テレビで100回。ゲームハードで1―

 「お兄ちゃん。何か騒がしいけど大丈夫?」

 あっ、妹の存在を忘れていた。

 これ見られたらやばくねぇか。

 は?と思う奴は想像してみろ。

 崩壊寸前の部屋で女の子に土下座をさせている俺。

 なにか事件があったと思われるかもしれない。

 もちろん、加害者は俺。被害者はこいつ。

 「お兄ちゃん?入るよー」

 やばいぞ。俺。脳内緊急会議だ。

 時間はもう残されていない。一番優秀なものを採用する。

 「少し待て妹よ。今召喚の儀式が行われているっ。立ち入りは許可しない」

 最初からこれかよ。中二病患者と思われるだけでなく、面白半分に覘かれそうじゃねぇか。

 「入ってくるなっ。隕石が落ちてきて宇宙人が…うわっ、うあぁぁーーー」

 だからこういうのは覘かれるって言ってんだろ。不採用だっ。

 「ちょっと俺。ドラム始めてな。うまくできてるだろ」

 どこもうまくない。不採用。

 「いま、女の子に土下座させててな。今取り込み中なんだ」

 正直に伝えたらだめだろ。不採用。

 「ちょっと待て。今お前のパンツ嗅いでるんだ。邪魔しないでくれ」

 …。ん、不採用。

 「今ゲームやってるだけだから。安心していいぞ」

 おおこれだ。これを早く実行しなけ―

 がちゃっ。

 「………」

 「………」

 「……お邪魔しました」

 ぱたんっ。

 いもうとおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ。

あ、こんちは

拙作開幕です(閉幕するとはいっていない)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ