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混沌6
ある日、大地から泣き声が響いた。混沌は、大地全体の精霊が一つに融合し、女の赤ん坊の姿へと変わったことに気づく。
彼女は、自分がなぜそこに存在しているのか分からず、ただ苦しげに泣き続けていた。その不安定な感情は大地そのものと直結しており、火山の噴火や地震を引き起こしていく。動物たちは恐怖に駆られ、我先にと逃げ出した。
混沌はすぐに彼女を抱き上げ、必死にあやそうとするが、自分と同じような存在を世話するのは彼女にとっても初めての経験だった。
参考文献
Hesiod(紀元前約700年)Theogony(=『神統記』).
推定総盗用率:およそ5–15%




