人間384
魚が陸に引き上げられると、部族の人々はその処理と保存に取りかかった。魚の腹を切り開き、身を大きく切り分けるための鋭い火打ち石のナイフに加え、鱗を取るための専用の道具も用意されていた。その刃の背は握りやすいように鈍く加工され、刀身の末端には指を押し当てるための切り込みが設けられていた。それによって、刃を当てる角度や力加減をより正確に調整することができた。
族人たちはまず、魚が滑らないように平らな石板の上に魚を置いた。次いで鱗取り用の刃物をしっかりと握り、刃を魚の皮に浅く当て、尾から頭に向かってゆっくりと滑らせていく。刃が鱗の並びに逆らうように動くと、一枚、また一枚と鱗がめくれ上がり、次々と剥がれ落ちていった。彼らは鱗の大きさや付着の強さに応じて力加減を調整し、鱗をきれいに取り除きながらも、できるだけ魚の皮を傷つけないようにしていた。皮に傷がつけば、その後の処理や保存に影響するからである。
参考文献
Auel, J. M. (1980) The Clan of the Cave Bear(=『ケーブ・ベアの一族』).
梁伟诺& 胡亮 (2022) 中国新石器时代以来淡水及河口鱼类考古遗存的地理分布及其生物地理学意义(=『中国新石器時代以来の淡水魚類および河口魚類の考古遺存の地理的分布とその生物地理学的意義』).
推定総盗用率:およそ0–10%




