崩壊13
しかし、クロノスはクリオスとエキドナの研究を知るなり、鼻で笑った。時間を操る技術があるのなら、使うべきは歴史を書き換えるためだ――ウラノスを含め、誰もが幸せになれる世界に変えるために。瞬間移動などという研究には、まるで価値を感じなかった。「そんなものに何の意味がある!」「偉そうに説教するな!」ついにクロノスは、クリオスとエキドナと激しく衝突した。
もともと彼は、自分とは異なる姿をした生き物を嫌っていた。幼い頃には、エキドナの蛇のような下半身を見ただけで、恐怖のあまり泣きわめいたほどだった。
クロノスはエキドナを、自分たちとは異なる異形の存在として嫌っていた。彼女の言葉には何かにつけて噛みつき、まともに受け入れようとしなかった。以前は力で敵わなかったため従うしかなかったが、今ではエキドナを見るだけで嫌悪感が込み上げてくる。ガイアは何度も、姉の姿だけを理由に嫌ってはいけないと言い聞かせていた。それでもクロノスは、どうしてもエキドナを認められなかった。
「怪物のくせに、そんな無駄なことばかりして楽しいのかよ!?」クロノスは冷たく笑った。次の瞬間、ガイアの平手が飛ぶ。「クロノス! そんな言い方をするんじゃありません! 今すぐエキドナに謝りなさい!」「謝るもんか! 怪物なんかと家族だなんて、絶対認めない!」そう吐き捨てると、クロノスは振り返りもせず走り去った。
参考文献
Hesiod(紀元前約700年)Theogony(=『神統記』).
推定総盗用率:およそ40~70%




