崩壊14
ウラノスはこのことを耳にした。「クロノスの言葉は本当に残酷だ…まるで俺と同じだ」「クロノスを育て損ねたようだ…だが、よくもまあ傍観していられるものだ」「警告しておく。クロノスは能力だけでなく、性格においても、おそらく我が一族に災いをもたらすだろう。今すぐ殺した方がいい」「正気か…お前のように自分の家族を殺すことなど絶対にしない」「信じようと信じまいと…だが、一つだけ信じてほしいことがある。俺も一族が崩壊するのを望んでいない。追放された今、俺は一族のためにすることしか考えられない。他のことは何も考えられない」「つまり、以前テュポーンを殺そうとしたのは、単なる私利私欲のためだったのか…」「まあ…もちろんだ。だが、よく考えてみた結果、少しやり過ぎたと思う。テュポーンが死んでいたら、おそらく戦争になっていただろう。そうなれば、我が一族は本当に崩壊していただろう」 「お前はまだ何の悔恨も感じていないようだな… 殺したことではなく、その結果に対してだ。お前を追放したのは正しかったようだな」「ふん、今になってようやくそう言えるのか」「どういう意味だ?」「すぐに分かるさ…」「まさか…」「何もしてない!ところで、エキドナはどうだ?」「怒りで泣いている。オケアノスたちが慰めていて、クロノスに教訓を与えてやるって言ってる」「そうか?」ウラノスは頭を下げて黙った。
参考文献
Hesiod(紀元前約700年)Theogony(=『神統記』).
推定総盗用率:およそ5-15%




