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崩壊12
そして、クロノスが誕生した。彼もまた時間を操る力を持っていた。しかし、広い範囲の時間にしか干渉できなかったクリオスとは異なり、クロノスは時間のある一点を固定することができた。そのため、クロノスが成長すると、クリオスはすぐに彼を誘い、瞬間移動の研究を共に進めることにした。
クリオスとエキドナは、空間が連続体ではなく、「ノード」と呼ばれる複数の要素によって成り立っていることをすでに理解していた。瞬間移動は、現在の空間ノードから自身を解放し、目的のノードへ再結合することで成立する。
しかしその過程では、わずかな空間誤差が生じることがあり、瞬間移動した動物が別の個体と重なってしまうといった現象も確認されていた。彼らはこの誤差を修正するための研究を続けている。
現時点では致命的な問題は発生しておらず、影響を受けた個体も治療のうえ元の場所へ戻されている。それでもなお、わずかな位相ずれが将来的に重大な結果を引き起こさないという保証はない。だからこそ、クロノスの能力は彼らにとって極めて重要な意味を持っていた。
参考文献
Hesiod(紀元前約700年)Theogony(=『神統記』).
推定総盗用率:およそ5 ~ 18%




