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人間34
ファウムはまずアグたちに声をかけた。「アグはナオより早く起きた。もうどっちを回るか決めたんだろう。アグが川へ行くなら、ナオは日暮れには沼地を回る。アグが沼地を回るなら、ナオは川へ向かう」「まだルートは決めてない!」とアグは抗議した。「俺が探しているのは火種だ。朝は川へ行って、日暮れには沼地を回ることだってできる。イノシシを追う狩人だって、どこで仕留めることになるかなんて分からないだろ?」「まず一つに決める癖をつけろ」とゴーンが口を挟んだ。「沼地にも川にも行くことはできない。どちらかを選ぶしかない」
アグは突然、まずいと思った。心の奥では、ナオの疑いを招いてしまったことがまずかったのだと分かっていた。あんなことは言うべきではなかった。狼のような鋭い目で仲間たちを見回すと、「ナオの後で決める!」と言った。「俺は川へ行く」「よし、じゃあ俺は沼地へ行く」アグは手で合図すると、沼地へ向かって歩き出した。
参考文献
Boex, J. H. H. (1911) La Guerre du feu(=『火の戦い』).
推定総盗用率:およそ0~5%




