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乙女ゲーのモブキャラに転生したら王子にプロポーズされました  作者: いち
第2部 ノエル編 最終章 ゲームの終わり
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2度目の夢

今回も短めです

〜♪


『前国王のマークとその妻リリーが秋の離宮へ行って半年。

マークは突如体調を崩した。


離宮から動かせる状態ではなかったため、すぐに王室医師団とジュリア王妃の専属医であるマリアンヌが駆けつけたが、マークは現代では治癒が不可能な病に侵されており、治療のかいも虚しく、体調は一向に回復せず、日に日に体力が落ちていった。


そして、その半年後、還らぬ人となった。


リリーは王城の離宮に戻ってきたが、マークの死が与えた影響は大きく、その数ヶ月後に後を追うようにこの世を去った。


国民は皆嘆き悲しみ、一年の長き喪に服した。


ノア国王はそれからも善政を敷き、それは後の世で「善王」と呼ばれるほどであった。

エドワードが30歳になったのを機に、王座を譲り、妻のジュリアと王城の離宮に移った。

ジュリア元王妃は、晩年まで天使から与えられた加護を国に還元する為、神殿で毎日祈りを捧げたという。


そしてそれから数年後にノアは息を引き取り、ジュリアもそれから数ヶ月も待たずして、この世を去った。

二人は、多くの子と孫に見守られ、死に顔は穏やかだったという。

国民はこの二人の死を深く嘆き悲しんだ。

また、一説によるとロングアイランド国国王はジュリアの死にあたり、トリスを訪れ、とめどなく涙を流したという。


マリアンヌは生涯を医療に捧げ、流行り病のワクチン作成を目指していたが、その夢は生前叶うことなく、悔やんで死んでいった。

余談だが、マリアンヌの後はノエルの子の一人が継ぎ、マリアンヌの遺した資料を元に、各種ワクチンを完成させた。

それによりトリス国の医療レベルは格段に上がり、病による死者の数が激減したという。


ミモザのバロン国王は妻であるマキナに支えられ、穏やかな一生を終えた。

その弟のナードは大公位を賜り、妻イサベルとともに幸せに暮らしたという。

もう一人の弟、ロードは、生涯トリスの冬の離宮で愛するメイドとともに暮らし、最期の時も看取られ、幸せな生涯だったと言えるかもしれない。


カルーア国のルカ国王は、リリアンのことがトラウマになったようで、見た目も性格も正反対な王妃を迎えて、幸せに暮らした。


その双子の弟、ヨハンはロード同様生涯冬の離宮に軟禁されていたとはいえ、愛する妻アリアと共に幸せな日々を送った。


トリス国の属国であるミモザとカルーアが、トリスに反逆することは、決して無かったという。


エドワードは祖父や父に恥じない治世で、この3世代は最も穏やかな時代として後の世に語られることになる。

エドワード国王は、三人の子に恵まれ、ひとり娘の王女をロングアイランド国に嫁がせ、ロングアイランドとの関係を深く結びつけた。


ノエルは、アインとの間に四人の子をもうけたが、いつまでも老けることなく、夫のアインと共に社交界の華であった。


アルフォンスは、公爵位を賜り、長い放浪の末に見つけた妻といつまでも仲睦まじく暮らした。


クロエ・オブライエンは、トリスを出たあとロングアイランドに渡り、ジュリアに対する並々ならぬ信仰心を得、その後各国を渡り、ジュリアの素晴らしさを伝え歩いたという。

その夫は、ジュリアのお守りを土産物として売り歩いた。


その他のノエルの友人たちも皆、互いの伴侶と生涯を幸せに暮らした。


王子たちも、それぞれの令嬢たちも、みな落ち着くところに落ち着き、幸せに暮らしたのだ。


最後に、永遠石化の魔法をかけられたメリッサことリリアンは、国の汚名の象徴として、当時を知る人が誰もいなくなってからも、その姿を保ち続け、人々に蔑みの目を向けられ続けた。』

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