回答用紙 終
「そもそも、私らは見た目が変わらないんだよ?そんなのが居たら不審だろうよ。
隠れてるんじゃなくて、住処を定期的に変えてるやつらもいるがね。」
「外国じゃ魔女狩りなんてものがあったらしいですからね~。
向こうの人たちはそれで隠れているんじゃないんですかね?
また面倒ごとを引き起こすのが嫌なんでしょう。」
住まいの移動ってそれなりに手続きしないといけないのに……、
どうやっているのだろうか。
「引っ越しの手続き……というか戸籍ってどうなっているんです?
年齢とかでいろいろと聞かれそうですけど。」
「あぁ、それはそれなりに偉い所にも魔法使いがいるのさ。
そこを通していろいろとやってもらっているんだよ。」
「魔災庁にも一人いましたね~。あ、詩織ちゃんは会ったことあります?
古臭い制服着た人が居たと思いますが?」
厄災級が目覚める前の魔災庁――確かに見た。古い制服の職員を。
「いました。少し……いや、顔の特徴は”判らなかった”ですけど
アドバイスをいただきました。」
「へぇ、あいつはまだそんなことやっているのかい。
人間観察がよっぽど楽しかったんだろうねぇ。」
時雨さんが少し、心配そうに思案しながらぼそぼそとつぶやく。
「あぁ、認識阻害系持ってたアイツか……、まだ働いていたのか。
……あいつ休んでいるのか?また倒れかねないな……、見に行った方が良いか?」
「大丈夫ですよ。最近は魔法少女がうまく回ってるみたいでしたし、
現場にこっそりいって処理とかもしてないみたいですし。」
凝子さんが珈琲をすすりながら、能天気に言う。
ただ、こっそりとお菓子をポケットに入れている所を見つけてしまった。
「まぁ、後で見に行きますよ。引っ越してなければ、近場にいますし。」
「あぁ、頼むよ。ついでに知ってはいると思うが
――魔法少女と戦う場と時間も共有しといてくれ。」
幻理さんがついでとばかりに凝子さんへ注文を投げつける。
「ついでに魔法少女側の情報も欲しいねぇ。どんなに”視えて”なくても
――侮りは失敗の元だからね。……あと戦う相手にも失礼だよ。」




