回答用紙 その5
「ん?そうなのか?宗位には封理ぐらいしか会ったこと無いから他を知らんが。」
「当たり前だろうよ。たしかに宗位は数人しかいないが、
――あれが特段おかしいだけだよ。」
「話を戻すが、上はその辺だな。下の礎位と端位はまぁ、よくいる魔法使いだ。
魔法使いが集まると大体この辺がいるな。」
「春日部の件で、封理を捕まえて火あぶりにしていた連中の大半がそうだな。」
「あー、あれ楽しかったですね。炙るとびちびち痙攣して。」
さらりと凝子さんが怖いことをつぶやいている。
「……あ、あれって死んでなかったんですか?!
最後の方炭みたいになってましたけど。」
「あれぐらいじゃ死なないでしょうよ。仮にも魔法使いの頂点だからねぇ。
そもそも、あれは殺せるのかねぇ?まぁ、本命の時には勝手に消えるだろうよ。」
本命?それに消えるって?
「封理派……、終末の先を視ている連中だよ。
その長が、あの気色悪い物体なんだよ。」
「終末を迎えた先の世界を見る魔法使いの派閥だ。
魔法使いが終末を何とかしようとしているのは話したな、封理派は
――その先を視ているんだ。」
「一切合切が滅んだ先の世界に、また”人”が”理”が芽吹く様に備える。
だから封理、理を封じ終末を乗り越させるために。」
「封理派の術式……封理式は興味深いんですよね~。師匠の術式とは別系統ですし
開発思想も面白いんでもう少し覚えたいんですけど、教えてくれないんですよね。」
「まぁ、そんな連中だから基本的に今の人類を守る気はあまりないぞ。
ただ、別に守らないとも言っていないから気分で動いてると思えばいい。」
時雨さんが少しのため息をつき、手を鳴らす。
「封理派の話は終いだ。階位について戻すぞ。」
「端位は、理を認識したぐらいの魔法使いの事だな。
魔法少女も一応ここに分類されるな。」
魔法少女を一纏めに分類していることに少し、冷汗が伝う。
「実力だけならもう少し上にも行けるんですけどね~。
理を視てないというか、視る気が無いというか……まぁ、残念な感じですね。」
「礎位は、一人前の魔法使いの証でもあるが、それだけだな。
理の理解が始まっただけだ、魔法使いの中では半数ぐらいがここらにいるな。」
「詩織は……礎寄りの端だな。まだ一人前とは言えんが、それなりに速い方だ。」
「まぁ、魔法使いに寄ってきてるので寿命も延びてますし。
気楽に学んだ方が良いですよ?どうせ寿命じゃ死ねないんですし。」
さらりと言われる事実。
寿命の概念が無くなる。
あぁ、そういえば時雨さんも幻理さんも結構な年齢をしていると話されていた。
「……凝子さんって今の年齢っていくつなんですか?」
目の前で珈琲を飲む高校生くらいの少女をつい見てしまった。




