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だめ貴族だもの。~だめダメ貴族の尻敷かれハーレム~  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第七章 他国を平和にすると侯爵が付いてくるとかなんとか編
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第275話 後日談を色々と(中編)

 翌朝、変態との一夜を早く忘れようと(いやそこまで嫌ではなかったが)、

 朝食後、暖房魔石があまり効かない、例のだだっ広い『領主謁見の間』でソフィーさんベルルちゃんと座る。


(この硬い椅子、クッションとか置いたら怒られるかなあ、って誰に?)


 今度あの『供物を捧げると悪魔にしてくれそうな肉塊様』に、

 見た目は完璧に硬いが座ると実はやわらかで暖かい、

 お尻にやさしい玉座とかオーダーメイドできないか聞いてみたくなる。


(まだ居るはずだから探して聞いてみよう、相談もあるし)


 そんな感じで待っていると、

 やってきたのは二泊のお仕置を終えた少女だ。


(うっわ、ガッチガチに怯えている)


 後ろ手で錠をかけられて、いかにも罪人なスタイルの彼女、

 隣りには心配そうに付き添う男、そう、僕の友人メイソンだ。


「ミスト、いや領主様、妹も反省しております、ほらカルモ!」

「ご、ごっ、ごめえっ、ごめんなさあああああああああああい!!!」


 跪いて頭を床に何度も打ちつける!

 あーあすっかり震えちゃって、何したのコレ。


(ふたりの横で醒めた目のリア先生が居る……)


 例によってふたり続けて首を刎ねられるポジションだ、

 いやそこまでさせる気はないけれども!!


「ええっと、ソフィーさんこれって」

「きちんとミストくんの希望通りに」

「痛い事は決してしてはおりませんわ?」


 ベルルちゃんもわかってるみたいだ、

 じゃ、じゃあ何したらこんな事に……


「メイソン、お仕置を見てたんだよね?」

「う、うん、いえ、は、はいっ、ミスト=ポークレット侯爵様っ」

「見ていてどうだった?」

「その、も、もう許してあげて下さい、カルモが可哀想過ぎます!」

「許してええええええ!! お願い、も、もう嫌あああああああああ!!!」


 やっばいなあ、

 よっぽどえげつないお仕置なのだろう。


「うーん、じゃあカルモちゃん」

「はいっ! ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

「ええっと、何が悪かったか、わかる?」

「全て、全部、私が悪いんですうううううう、ごめんなさあああああああ!!!」


 いやいや、これ会話になるのかな。


「領主様、妹もこうやって反省していますから、許してあげて下さい!」


 メイソンもまーた土下座して。


「気持ちはわかったけどさ、何がどうしてこうなったのかちゃんと聞きたい、カルモちゃん」

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!」

「ちょっと落ち着いて! ソフィーさん、精神浄化を」


 光に包まれると落ち着いて息を整えるカルモ。


「お水飲む?」

「……いえ、ミスト=ポークレット侯爵様」

「はい、カルモちゃん」


 心配そうに覗き込むメイソン、

 涙目でカルモちゃんが発した言葉は……!!


「……ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」


 落ち着いた口調になったけど言うのはそれだけか。


「何がどう、ごめんなさいなの?」

「ごめんなさいは、ごめんなさいです、ごめんなさい」

「うーんメイソン、ちゃんと説明した?」

「こらカルモ、ちゃんと謝れ! ごめんミスト、カルモは錯乱していて」

「いや精神浄化の魔法かけたよ? 何がどう悪かったかちゃんと理解して言わせてよ」


 時間を置いてあらためて頭を下げるカルモ。


「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」


 あー呟くように、これ『ごめんなさい』を言わされている、喋る人形かな?


「メイソン、悪いけどこれじゃ許せないや」

「いやミスト、これは俺のせいなんだ、妹は俺に言われた事は全部信じてて、今更それを直そうとしても……」

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!!!」


 ダメだこりゃ。


「ちゃんとしっかり、何がどう悪くて今後どうするかと、

 きっちりした自分の言葉での、状況を把握、理解した上での謝罪が無いと、駄目だよ」

「ミスト、では首を刎ねるか」

「それは絶対駄目、ええっと王都の学校だか学院だかは再開はいつ?」

「あ、あと五日だけれど」


 ならもうちょっと頭を冷やさせるか。


「じゃ、ちゃんと反省の言葉を言えるまでお仕置続行で」

「そっ、そんなあっ!!」

「わかりましたミストくん、ではきちんとした『反省の言葉』を言えるまで続行で」

「もちろんミスト様の希望通り、三食と入浴と睡眠はしっかり確保致しますわ」

「いやっ、いやあああああ! ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!」


 あーあ、警備の衛兵に連れて行かれちゃう。

 メイソンがおろおろしながら僕に聞く。


「ミスト、い、いつまで」

「ちゃんと反省するまでだから、無期限かな」


(実際は二、三日でいいか)


「いやあああああああ!! もうこれ以上、オークに(ピーー)されるのは、嫌あああああああああ!!!」


(え、え、えええぇぇぇ……)


 えげつないお仕置にドン引きした

  だめ貴族だもの。 ミスト


「さあミストくん、ナスタの王子を見に地下へ行きましょう」

「その後、さらに見ていただく方々が居ますわ」

「う、うん、なんだろう」


 あ、カルモとメイソンが出て行ったすれ違いでキリィさんが来た。


「ご主人様、ナスタ国王、オプラス様御一行がいらっしゃいました」

「うん、良いタイミング」


 一緒に地下の、レブル王子の軟禁部屋へ行こう。

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