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人の心が見える俺にはハーレム生活イージーモード、でも一人に絞るのは無理ゲーだったin二度目の人生。  作者: iron-bow
第14話【その帰国子女、多忙につき】

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ep009:その帰国子女、多忙につき

⸻


Scene033【千紗・キャサリン】


⸻


結衣・遥の元を去った俺はシャワーで身を清めてから、

千紗とキャサリンの部屋を訪れる。


そっとベッドに行くと……。 千紗が二人いた。


いや、片方はキャサリンだと思うのだが、

今は黒髪で目を閉じているから、全く区別がつかない。

キャサリンはもしかしたら、黒髪の方が本当で、 金髪碧眼は演出で変えているのかも。


「「うーん」」


二人の千紗が寝返りをうった。

それぞれ外側に向かったので、真ん中が空く。

入らせてもらうよ。

布団をはぐって、二人の真ん中に寝る。


「「うっ、うーーん」」


布団をはぐられて寒くなったのか、二人の千紗が俺にしがみついてくる。


「「晴道……好き」」


ユニゾンしている。

可愛いぞ!


スー、スースー


ああ、俺も眠くなってきた。

さすがに頑張りすぎたよ。


⸻


朝、俺は下半身に妙な感覚を覚えて目が覚めた。


「ねえ、キャサリン凄くない?」

「パパ、昨日あんなに頑張ったのに、まだ元気ですね」


目を開けると、俺は下半身に何も着けておらず。

朝の現象で元気なそれを、千紗とキャサリンが眺めていた。

いや、千紗が握っていた。


「あっ、晴道が起きた」

「ちっ、千紗さん、何やってますか?」


シコシコ


「だって、晴道、夜這いしてくれないで寝ちゃうんだもん」


コスコス


「いや、二人ともぐっすり寝てて……あっ」


シコシコシコシコ


「寝てるところをいたずらするのが、夜這いだと思うのだけれども」


くちゅくちゅくちゅ


「いや、そうなんだけども、おぅ」


パックリ


「あっ、いや、それは」


ジュポジュポジュポ ジュポジュポジュポ


「うっ」


ごっくん


「千紗ママ凄い」


二人に夜這いするはずが、逆に朝、襲われちゃいました。


⸻


Scene034【再配布】


⸻


朝食は豪勢なビュッフェだった。

盛り放題の海鮮丼コーナーに、

選び放題の干物コーナー、

あらゆる種類のパンが並ぶベーカリーコーナー。


いや昨日の昼も思ったけれども、食べきれないだろ。

フードロスとかどう考えているんだろ。

花音さんに聞いてみた。


「廃棄したりするわけないでしょ」


花音さんは呆れたように言った。


「裏にね、食品工場で使われるような高性能の急速冷凍機があるのよ」

「えっ?」

「食べなかった食材はそこで冷凍パックにして、貧困家庭に無償で配るの」

「冷凍できないような食材は?」

「静岡県や神奈川県でやってる、子ども食堂に配達するの」

「それも、霞の者の仕事ですか?」

「そうよ、政府から請け負ってね。

偉いさんや来賓用予算からお金を使わせて、

食品に変えて、 貧困の家庭や母子家庭なんかに広く配るのよ。

一種の富の再配布ね」

「そうだったんですね」

「だから、気にせず残しなさい」


あっ、でも今回の予算は?

花音さんは俺の考えを見越したように言った。


「もちろん、今回は霞の者の予算から出てるわ。

でもそれだって元と言えば、政府から巻き上げたお金だからね」

「そうですか。じゃあ俺も気にせず、食事を楽しむことにしますよ」


⸻


Scene035【朝風呂】


⸻


「昼前に出発するから、それまでは自由時間ね」


朝食が終わり、花音さんがそう言うと千紗とキャサリンがかけよってきた。


「「晴道、一緒にお風呂入ろ」」


二人は胸の前で腕を組み、俺を見上げるように訴える。

周りの女性陣は『抜け駆けされた』そういう視線を送っていたが。


「晴道、昨日寝ちゃって、夜這いして貰えてないよ」

「私たち、この旅行中一度も”して”貰えてないよ」


周りの女性陣は『なら仕方ないか』そういう雰囲気になった。

絶対全部計算してやっている。


⸻


俺は千紗とキャサリンを連れて大浴場へ入った。


「「晴道、先に入っていてね」」


そう言われ、先に浴室でシャワーを浴びていると

”千紗が”二人入ってきた。


「どっちが千紗で!」

「どっちがキャサリンだ!」


また黒い瞳に黒髪になっている。

まったく分からん。

俺は

『どっちが千紗で!』といった千紗に「こっちが千紗」

「どっとがキャサリンだ!」といった千紗に「こっちがキャサリン」

と指さした。


「「はずれ~」」


二人の千紗は顔を見合わせて笑った。

合わせ鏡のようだった。


「キャサリン、そんな事もできるんだね」

「こっちが本来の姿です」

「そっ、そうなんだ」

「千紗ママと区別つくように、いつもの姿になっています」


⸻


俺たちは湯船につかる。


穏やかな時間が

・

・

・

流れる訳がないだろ!


千紗が二人だぞ!!

もう、変な気にしかならないぞ。


俺は二人の願望を叶えてしまった。


ごめん、ずるい言い方だった。

俺は自分の欲望に素直にしたがった。


⸻


Scene036【その帰国子女、多忙につき】


⸻


やがて俺たちは観光バスに乗り、帰宅の途に就く。

昼食は途中のSAに寄った。


「そろそろジャンクフードが食べたいでしょ」


花音さんが笑って言った。

その通りだよ。

ハンバーガーや焼きそば、フランクフルト

みんな好きに食べた。


「晴道、あれ食べたい!

これ美味しい!!

あれなに!?」


キャサリンは騒がしい。


そういえば、キャサリンが新学期で転入してから、4日間しか経ってないんじゃん。

キャサリンといると本当に多忙だ。

でも、楽しい毎日の予感がする。


だから、全然嫌じゃない。 来週末はどこに連れて行こうかな!


⸻


Scene037【閑話】


⸻


それは昼食を取るためSAに寄り、 晴道がキャサリンに引き回されている時のことだ。


「さすがに食べ過ぎたね」

洋子がつぶやく。


「おっぱい、大きくなったかも!」

遥が嬉しそうに声をあげる。


「昨日も話したけれども、本当に大きくなったから、ブラを買い替えないとね」

真帆も続く。


「私は今が理想だから、これ以上大きくならなくてもいいかな」

どこか自慢げな結衣。


「なんで、おっぱいに行くと思うのよ。お腹に行くかもでしょ」

自分のお腹に手を当てる花月。


そこに杏奈となにやら話していた花音が声をかける。

「下着を買い替えるのは、もう少し待ちなさい。 去年の由美子って、春から夏で2カップも大きくなったのよ」


「何か、呼びました?」

そこに晴道たちと一緒に回っていた由美子が戻ってきた。


「なんで、私は大きくならないの……」

花月はさらに落ち込む。


由美子と一緒に戻ってきた晴道は状況を正しく理解する。

「花月さん、俺、おっぱいで女性を選ばないですから」


しかし花月は、千紗とキャサリンも加わった九人を見て言った。

「全然説得力ないって!」


そしてしゃがみ込んでしまったのだ。


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