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人の心が見える俺にはハーレム生活イージーモード、でも一人に絞るのは無理ゲーだったin二度目の人生。  作者: iron-bow
第13話【その体験、二度目につき】

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ep008:その体験、二度目につき

⸻


Scene018【書き換えられた結果】


⸻


3月に入るとドラマアカデミー賞が発表された。

あのドラマで瑞月さんが主演女優賞、

千鶴さんが助演女優賞を獲得した。


おかしい。

消えたあの未来では、千紗が助演女優賞を獲得していた。

世界をやり直したのはつい先週からだ。

とっくに受賞者は決まっていたはず。

まるで急に誰かが書き換えたようだった。


千鶴さんは元々あのドラマで評判になり、ドラマ出演のオファーが相次いでおり、

春ドラマにも、主演ではないもののいくつか出演するようだ。

そこにこの助演女優賞だ。秋ドラマからは主演が相次ぐだろう。

千鶴さんはグラビア界を引退して、女優業一本に絞るようだった。


千紗は惜しまれつつも、芸能界をあっさり引退した。


「だって、千鶴さんに杏奈先輩に……勝てないじゃん。

もう星(スター)にはこだわらなくていいしね」


そう言っていた。


そして、千鶴さんがグラビア界から退いて、その市場(ニッチ)に食い込んだのが杏奈先輩だった。

同じ長身、同じお嬢様系(大手企業の社長令嬢/良家の子女)、同じ爆乳。

圧倒的トップだった千鶴さんのファンを見事なまでに引き継ぎ、

さらに、そのつややかな長い黒髪が、新たな女性ファンまでも取り込んだ。


そこで出版されたのが、俺が彼氏役をやったデートのイメージグラビアというわけだ。


⸻


Scene019【静かな日常】


⸻


そんなこんなで、あっという間に4月に入った初日。

つまり、エイプリルフールの日。

俺は守さんに呼び出された。


「晴道、実はな、最近このあたりには“もののけ”が出るんだ」


俺は呆然とした。

そんなバカな!! それは消えたはず……。


念のため確かめる。


「エイプリルフールってわけじゃないですよね?」

「いや、そうなんだ……。

栞と早紀に話す前に、晴道で試そうかと思ってな」

「守さん、センスないからやめた方がいいですよ」


俺は首を振る。


⸻


その2日後の4月3日は、花音さんと花月さんの誕生日だ。

本当は別々に祝ってあげたいところだけれど――。


「私たちは愛人枠No.1と2ですもの。二人一緒で十分よ」


と異口同音に言われ、2日の夜から三人でホテルに泊まることになった。

あの消えた未来と同じ、わざとだろう。


⸻


2日のディナーを三人で楽しむ。

ディナーは楽しく美味しかったが、微妙な緊張感があった。


なぜなら、二人とはあの繰り返しが始まったあの日に、二人同時に”して”以来なのだ。

そして、あの日二人は三人で”する”のをすごく気に入ったのだ。

1カ月以上間が空いたのも、二人で同時に”できる”日程調整をしていたからだ。


食事が終わると、


「「晴道、はやくホテルへ行きましょ!!」」


えっと、余韻とか雰囲気とかは!?

しかし俺は文字通り、二人に引きずられホテルへと連れ込まれていったのだった。


そして、朝までたっぷりと搾り取られたのだった。


⸻


そんなこんなで、静かな日常が過ぎていった。


花音さん

花月さん

梨子お姉ちゃん

杏奈先輩

洋子先輩

真帆先輩

千紗

由美子

結衣

遥

早紀


と、11人もの彼女とデートに逢瀬を繰り返すのを、静かな日常と呼んでいいのならば、だが。


ちなみに名前の順は学年順、同学年では出会った順で、他意はない。


あと健全なデートだけだが、莉子もいる。

京子がその中に入るのも、時間の問題かもしれない。


久々にこれで締めよう。


人の心が見える俺にはハーレム生活イージーモード、でも一人に絞るのは無理ゲーだった。


⸻


Scene020【その体験、二度目につき】


⸻


やがて新学年が始まる。

俺たちは2年生となった。

あの消えた未来に比べ、クラスのメンバーは変わった。


担任が花音さんなのは変わらず。


男子は潤だけで、

武はまた優香と同じ別のクラスだった。


女子は、

如月(きさらぎ) 千紗(ちさ)

里塚(さとづか) 由美子(ゆみこ)

中里(なかざと) 京子(きょうこ)

の3人だけになった。


⸻


そして、初のホームルーム――。


「おはようございます。

今年1年、このクラスの担任になりました、

“一ノ瀬(いちのせ) 花音(かのん)”です。

よろしくお願いします」


花音さんはクラス全員を見渡してから続けた。


「今日は皆さんに転校生を紹介します。

早乙女キャサリンさん、入ってください」


えっ、なんだって!!

花音さん、一言もそんなことを言ってなかったぞ。


入ってきたのは金髪碧眼の美少女だった。

でも、その姿は……。


「彼女は日本人のお父様とアメリカ人のお母様の間に、

アメリカで生まれました」


「コンニチハ!!

ワタシハ キャサリン・早乙女でっす!

ニホンのアニメが大好きで、日本語をベンキョウしますた。


ニホンでは、アニメの聖地巡りをシタイです!!」


変な発音と正確な発音が織りなす片言の日本語は、ひっじょーーに怪しかった。


「アト、ワタシは”晴道”の彼女になるためにニホンにキマシタ」


「へっ」


変な声が出た。


「キョネンのドラマで出会って以来の大ファンデッス。

逢えて嬉しいです!!」


そう言って、キャサリンは俺の元に走ってきた。


そして、耳元で呟いたのだ。


「また、よろしくね”パパ”」


実はそのキャサリンの容姿は、

あの晴花の金髪碧眼ではなかった。


150cm程度の小ささに、それに似合わぬ巨乳。

まさにロリ巨乳。


どう見ても、千紗を金髪碧眼にしただけだったのだ。


(パパにとって千紗ママが特別なの知っているもんね)


そんな心の中の声が漏れ聞こえていた。


俺の学園生活2年目は、波乱の予感しかなかった。


⸻


Scene021【閑話】


⸻


さあ、希望通りの容姿で新しい人生が始まったわよ。

頑張りなさい、私の可愛い娘、キャサリン。



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