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人の心が見える俺にはハーレム生活イージーモード、でも一人に絞るのは無理ゲーだったin二度目の人生。  作者: iron-bow
第13話【その体験、二度目につき】

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79/93

ep002:その初体験、二度目につき

⸻


Scene003【やり直し:洋子】


⸻


翌日曜日は、


「もう、十分満足しちゃったから」


花月さんがそう言ってデートをキャンセルしたので、

俺は予定が空いた。

しかし、洋子先輩の家に呼び出された。


「ねえ、これってどういうこと?」


俺は洋子先輩の部屋で問い詰められる。


洋子先輩のご家族は不在だった。

お父様は出張中で、お母様は夜まで仕事らしい。


「えっとですね、実は洋子先輩以外にも、同じ体験をした女生徒がたくさんいまして。

それを不憫に思った女神様が、世界を鬼が出る前からやり直すことにしたんです」


普通なら到底信じられないような与太話にしか聞こえないだろうが、今は実際に過去に戻っている。

信じるしかないだろう。


「それじゃあ、私は正真正銘の本物の処女に戻ったのね」


えっ、世界の異変より、そっちの方が重要ですか?

他にも、もっと考えるべきことが……?

いや、ないのかな?


「だからね、今度こそ上書きじゃなくて、

私の本当の処女を晴道に貰ってほしいの。

私には一度目の処女を奪われた記憶が残っているのよ」


断れなかった。


やるからには本気でやる。

洋子先輩の初体験を最高のものにしてみせる。


⸻


一糸まとわぬ洋子先輩が俺にしがみつきながら、

うっとりした顔で言った。


「凄かった。

もう身体が忘れられないわよ。

責任取ってまた体験させてよね」


俺はやりすぎたのかもしれない……。


「晴道くんには何人彼女がいるのか知らないけれど。

私は末席で構わないから、時々愛してね」


ああ、俺はまたハーレム要員を増やしてしまったらしい。

って、あの無くなった未来と同じ台詞じゃないか!

わざとだろ。俺は耳を澄ませて、心の中の声を聞く。


(ふふふ、あの未来の出来事を、なかったことになんて、させないんだから。これからもずっとしがみついていくんだから)


そうだよな、時間が巻き戻ったからって、無かったことにはならないんだよな。


「そろそろ、帰りますね」


俺は洋子先輩にそう言って、玄関へと降りていくと。

ガチャガチャ。


「ただいま」


洋子先輩のお母様とはちあわせてしまった。


「あら、洋子。お友達?」

(男の子、珍しい)


それに、洋子先輩は赤くなって、うつむいて。

(きゃー、恥ずかしいところ見られちゃった)


「うん、学校の後輩、小泉くん」


洋子先輩、その下腹部に手を添えるのやめて。

何やってたかバレるから。もろ分かりだから。


(えっ、洋子、あなた……それに小泉くんって)


「あなたが“晴道くん”なのね。

洋子から話はよく聞いています」

(彼女がいっぱいいる、頼りになる後輩。洋子の想い人)


洋子先輩、俺のことをどんな風に話しているのやら。


(この子なら洋子を任せられるのかも)


おいおい、良いのか。『彼女がいっぱいいる』って聞いているんだろ?


(洋子もついに大人の仲間入りなのね。晴道くん、洋子のことお願いします。あの子は貴方のことを本当に……)


あの未来では違う意味(怪我の治療)で聞いた言葉だけれども、繰り返しになるのか。


「小泉くん、せっかくだから、ご夕食どうかしら?」


今日は元々の予定では花月さんとデートだったから、

家では夕食が準備されていない。

断れなかった。

だって、母娘でこんな会話がなされたから。


「洋子、今日は赤飯ね!」

(洋子の初めてのお祝い)

「おっ、お母さん!! 何言ってるのよ!?」

(絶対バレてる。恥ずかしすぎる)

「だって、記念じゃない?」

(ふふふ、照れちゃって可愛い)


そんな中、『俺は帰ります!』なんて言う勇気はなかった。


⸻


俺が食べてくれるならと、

料理は洋子先輩が作ってくれることになった。

洋子先輩が夕食を作ってくれるいる間に、

お母様がふと話しかけてくる。


「あのね、晴道くん。

変な話だけれども、聞いてくれる?」

(不思議だけれども、晴道くんなら信じてくれると思う)

「はい、なんですか?」

「私ね、昨晩変な夢を見て飛び起きたの。

あの子、洋子が何者かに襲われて、酷い怪我を負うの。

もう学校も行けないかと思ったわ」

(怖かった)


お母様、記憶が残っているのか?


「夢と分かっていても、怖くて、なかなか寝付けなくて。

でももう一度寝れたら、続きの夢を見たの。

晴道くん、貴方が洋子の元を訪れてくれて、

全て元通りにしてくれたの」


やっぱり、無くなった未来の記憶が残っているんだ。


「夢、夢だけれども、晴道くんには心から感謝しているの」

(ありがとう、ありがとう)


これは、母の娘に対する深い愛が起こした奇跡なんだろうか。


「晴道くん、洋子のことお願いします。

あの子は貴方のことを本当に……」

(大好きなの)


さっきは心の中に留めた台詞。

俺は答えなければいけない。


「はい、洋子先輩に何かがあったら、

俺は必ず駆けつけます。

そして、絶対に助けます」


そうはっきりと宣言した。

その後、3人で洋子先輩の温かな手料理をいただいた。


⸻


Scene004【閑話】


⸻


ねえ、晴道。

母娘の愛って尊いのね。

私はこの世界をずっと見守っていくわ。

多くの愛が溢れている、この世界を。


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