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人の心が見える俺にはハーレム生活イージーモード、でも一人に絞るのは無理ゲーだったin二度目の人生。  作者: iron-bow
第12話【その帰国子女、デンジャラスにつき】

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ep008:その犠牲者、同窓女子につき

⸻


Scene023【お見舞い:遥・結衣】


⸻


次に訪れたのは、香川遥と森下結衣の二人だ。

彼女たちは比較的軽症らしいが、やはり機密維持の問題もあり、

真帆先輩とは別の政府の施設で二人一緒に保護されている。


⸻


コンコン。


俺はノックした。


「はい、どうぞ」

「失礼します」


今のは遥だな。俺は室内に入る。


「えっ、晴道くん、どうして!?」


結衣が声をあげる。


「二人とも元気かい?」

「ここは政府の極秘施設って聞いたけれども、

京子が言っていたとおりだ」

「えっ?」


遥の声に、今度は俺が声を上げた。


「政府の人からね、『怪我をして入院している事は秘密にしているなら、SNSもやって良いよ』って言われているんだけれども。

京子がどこからか私たちが入院しているって聞きつけたみたいで、『きっと晴道くんがお見舞いに来てくれるよ』って連絡くれたの」


京子が?

京子は“交友範囲が広い”から、“情報収集能力”も半端ないからな。

俺は納得した。


「二人とも調子はどうだい?」


遥は顔にあざがあった。

そして、左手がギプスで固定されていた。

顔のあざは大きく、目を背けたくなる。

しかし、本人が明るく振る舞っているのだ。

俺が目を背けるわけにはいかない。


結衣は入院着からのぞく胸元が包帯で巻かれていた。

きっと深い傷を負っている。


どこが比較的軽症だよ。


「政府から特別な治療師が来るって聞いていないか?」

「あっ、うん、そうらしいね」


遥が答える。


「それが俺なんだ」

「えっ?」


結衣が目を見開く。


「俺が二人を元に戻してみせるよ」


それから二人に、これから行うことは絶対に他言無用であることを約束してもらい、治療の同意を得た。


「晴道くんになら、“何”されても良いよ」

と、結衣。

「晴道くんになら、“全て”を任せます」

と、遥。


ちょっ、二人とも含みが意味深すぎませんか?

これはフラグと言うより、もはやお約束?


⸻


まずは遥を治療することにした。

ベッドに寝てもらう。


俺はあの柄を取り出し、


「光よ」


小声で極上の光の刃を生み出す。

そして、遥の腕に巻かれているギプスを切り落とした。

光の刃は実体があるわけじゃない。

ギプスだけを切って、肌は傷つけない。

そんな芸当も可能だ。


「え?」


驚く遥に、


「動かないで」


優しく伝え、気による治療を始める。


「温かい、それに気持ちいい……」


まずは腕、そして顔にも治療を施す。


「えっ、嘘!?」


様子を見ていた結衣が声を上げた。


「えっ、なになに?」


戸惑う遥に、準備しておいた手鏡を渡す。


「左手で持ってみて」

「でも、左腕は完全に折れていて……」

「大丈夫だから」


遥はそっと腕を動かす。


「動かせるし、痛くない!?」

「ほら」


俺は手を添えて、手鏡に遥の顔が映るようにしてあげる。


「嘘……これって夢なの? それとも魔法なの?」

「まあ、魔法みたいなものかな。でも現実だよ」


遥の目から大粒の涙がこぼれ落ちる。


「私ね、お医者様に痕が残るかもしれないって言われていたの。

なるべく考えないようにしていたの」


さっきまでの元気な様子は、やっぱり無理していたんだな。


「晴道、晴道、ありがとう、ありがとう」


遥は抱きついてきた。

俺は優しく抱き止める。


「もう大丈夫だよ」


遥は顔をぱっと明るくして言った。


「顔と腕を洗ってくるね」


そして部屋を出る時、振り向いて言った。


「結衣のこともよろしくね」


⸻


二人きりになると、結衣が口を開いた。


「私たちのこと、聞いてる?」

「いや、簡単にしか」

「私たち、鬼に襲われたの」


結衣の顔が暗くなる。


「結衣、無理して話さなくていいんだ」


しかし結衣は首を振った。


「話さなきゃいけないの。

そうしないと乗り越えられない」

「結衣は強いんだな」


俺はそう言って結衣を抱きしめた。


「私と遥が一緒に出かけていて、帰りが少し遅くなった日に、公園を通って近道しようとした時に、それが現れたの。

それはいきなり襲ってきて、私を犯そうとしたの」


えっ、まただ。花音さん、どこが『幸い、そこまでの被害は彼女だけよ』だよ!


「鬼は私の服を破いて、下着まで剥ぎ取ったの。

鬼は私を地面に押し倒して、覆いかぶさってきた。

そしたら鬼の股間から何か大きい物が飛び出してきて、

私の股間に押し当ててきたの」

「結衣、そんなことまで話さなくても!」

「いいの、その代わり抱きしめていて」


俺は結衣の言う通りにした。


「そこでね、その時、遥が私を助けに来てくれたの。

落ちていた木の枝を振り回して、鬼の頭をガンガン叩いて」


遥だって怖かったろうに、勇気を振り絞ったんだ。


「そしたら鬼は怒って、遥を殴り飛ばしたの。

それで遥は腕が折れて、顔に傷を……」


それで顔にあんなあざができたのか。


「遥が動けなくなったら、鬼はまた私に覆いかぶさってきて。

股間の物を押し付けてきたの。

でも大きすぎて、全然入らなくて。

鬼はまた怒って、私の胸を引きちぎろうとしたの!!

そこで痛みで気を失って、気づいたら保護されていたわ」


結衣の目から大粒の涙がこぼれていた。


「怖かったな、辛かったな」

「私の胸……」

「大丈夫だ、もう言わなくていい。遥のあざが消えたのを見たろ。俺が元通りにする」

「でも、私の場合あざなんてものじゃなくて」


俺は結衣の目をしっかりと見据えて宣言した。


「絶対に元に戻る。なんだったら元より綺麗にしてみせる」

「私の胸なんて見たことないくせに」


結衣は少しだけ笑ってくれた。

だから俺はノリで言ってしまった。


「そうだ、俺が理想とするおっぱいにしてみせる!!」

「それって、由美子ちゃんのおっぱい?」


あっ、しまった。


⸻


そこから俺は結衣をベッドに寝かせて治療をした。

結衣の胸の損傷は酷かった。

でも俺なら治せる。

粉々に砕けた骨さえ元通りになるんだ、これくらいは簡単だ。

そう自分に言い聞かせて、治療に集中した。


「はるみぃ、気持ち良すぎる、変な気分になっちゃう」


あっ、夢中になりすぎた。


「ねぇ、これ本当に私の胸?」


綺麗な胸に戻っていた。


「そうだよ、元通りだ」

「ううん、元より大きい気がする。

それに形もずっと綺麗だよ!!

本当に由美子ちゃんのおっぱいみたい……」


あっ、やり過ぎたかも。


「へへへ、嬉しいな。

これで由美子ちゃんにも勝てるかも!」


えっと、あの、さっきまでの悲劇的な雰囲気はどこへ?


「ねえねぇ、感度とかおかしくないか、チェックしてよ!!」


いや、本当にもう……。


「駄目?」


そう言いながら、結衣はむき出しのままのおっぱいを押し付けてくる。


駄目なわけないだろ!!


俺は、その素晴らしいおっぱいに触れる。


「あん、凄い、ちゃんと感じる。

あっ、はぅ、ううん、感じすぎちゃう!!」


違う、それは気の治療による副作用で……。


そう思いながら、俺の手は理想のおっぱいを前に止まらなかった。


その時――。


「えええ、結衣、晴道、何やっているの!!」


遥が飛び込んできた。


慌てて手を放すが、遥も抱きついてくる。


「「ねぇ、私たちのことを抱いて、鬼のことを忘れさせて!!」」


結局二人同時に“して”しまった。


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