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人の心が見える俺にはハーレム生活イージーモード、でも一人に絞るのは無理ゲーだったin二度目の人生。  作者: iron-bow
第09話【その転校生、可憐につき】

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ep006:その転校生、可憐につき

⸻


Scene023【決断】


⸻


千紗も去り、俺は早紀と二人きりになった。

そうだ、後片付けをしないと。


「早紀、シャワーでも浴びておいで」

「あっ、はい、そうします」


早紀が浴室に入ったのを見届けた後、

俺は切り取ってしまったガラスの破片を片付け、ガムテープで窓を塞ぐ。

窓ガラスの手配は……きっと守さんから報告を受ける花月さんが手配をしてくれるだろう。


そして、土足で上がった床を掃除する。

そうしている間に、早紀が浴室から出てきた。


薄い部屋着で目のやり場に困る。


「晴道くん、助けてくれてありがとう。

まだお礼も言えてなかったの」


早紀がおずおずと上目遣いで言ってくる。


かっ、可愛い、庇護欲がそそられる。

千紗の場合、計算でやっているからここまでじゃないのだけれども、

早紀の場合、天然物だから……余計にたちが悪い。


あの出納を擁護する気はこれっぽちもないが、

早紀に狂わされるのは解らないでもないんだよな。


「そんなの当然さ、早紀は俺にとって大切な人だから」

「天然ジゴロ、ずるい!」


早紀は口に出してきた。


「それを言うなら、早紀のいじらしさ可愛らしさ、天然でずるいんだよ!」

「えっ?」

「千紗なんかは計算でやっているから早紀ほどじゃないのだけれども、

早紀の場合、頭を撫でてあげたくなったり、ぎゅっとしてあげたくなったり。

とにかく可愛いんだよ!」


二人して真っ赤になった。


「じゃあ、頭撫でて、ぎゅっとして」


早紀はまたうつむき加減で言うものだから、

俺はたまらなくなり、その通りにした。


なでなで、ぎゅっ。


早紀は俺の胸元に顔をうずめる。

そしてそのまま聞いてきた。


「ねぇ、千紗ちゃんとは付き合っているの?」

(絶対そうだよね)

「いや、千紗には告白したけれども、ちゃんとした返事は貰ってないというか。

一緒にいるのが当たり前すぎて、ずっと一緒にいるって約束はしたけれども、付き合っていないというか。

キスまではしたけれども、それ以上には進んでいないというか」

(それって付き合っているより凄いんじゃ?)


「由美子さんとは?」

「いや、さん付けしなくても、同級生だし」

「だって、私にとって由美子さんは晴道の奥さんだし……」

「それは前世の話だし」

「今世では?」

「まぁ、一番最初に告白して付き合っているよ」

(やっぱり、って)

「一番最初って?」


ここは正直に言うしかない。


「あと俺は、花音さんに告白した。

でも前世と同じで愛人枠で良いって言われた」

(やっぱりそうなんだ)


「梨子お姉ちゃんにも告白した、一応付き合っている事になるのかな?」

(前世でもちょくちょくシェアハウスに来ていた、No.1彼女だった時期も長かった)


「花月さんにも猛烈アタックを受けて告白したけれども、

愛人枠No.2で良いって言われた」

「花月さんって、夕食を作ってくれた?」

「うん、そうだね」

(前世でも知らない人が増えてる)


「で、さっきも言ったけれども、千紗には告白したけれども、そんな感じで」

(でも一番近い)


「で莉子、あっ阪本梨子お姉ちゃんじゃなくて、早乙女莉子、同級生だよ。

にも猛烈アタックを受けていて」

(また知らない人)


「それで千鶴さん」

「って、ドラマ女優の!?」

「ああ、その千鶴さんにも猛烈アタックを受けていて」

「晴道くん、あなたどれだけハーレム作れば気が済むの?」

「いや、俺が口説いているわけじゃなくて」

「だから天然ジゴロなの……」

(悲しくなってきた)


「だからさ、それでも良かったら、

早紀、俺と付き合ってくれないか!」


「私なんかで良いの?」

「そうだよ、早紀の事は放っておけないんだ」

「守りたいだけ?」


これは本当は口にしない方が良いのかもしれない。

でも、これが本当の俺の気持ちだ。


「違う、早紀が出納に抱きしめられているのを見たとき、心底腹が立ったんだ。

殺したくなった。

嫉妬したんだ。

早紀は俺のものだって!!」


勢いで言ってしまった。


「だから、早紀、俺のものになれ!」


「こんな私で良いの?」

(だって、あんなにたくさんの素敵な女性から言い寄られていて)


「こんなって、早紀の可愛らしさ、いじらしさはナンバー1だよ」


(嬉しい、でも自分で言わなきゃ勝てない)


「じゃあ、私の事愛して」

「ああ、愛してるよ」

「あっ、違うの、抱いて欲しいの」

「でも、あんな事が有った直後で」


しまった、言うべきじゃなかった。


「関係ないの。

忘れさせて欲しいとか、上書きして欲しいとか、そんなんじゃないの」


早紀の顔は真剣だった。


「私が晴道に抱いて欲しいって、心の底から思っているの!!」

(私が晴道に抱いて欲しいって、心の底から思っているの!!)


表の言葉と心の中が完全一致する叫びだった。


「解ったよ」


そうして、俺は早紀を抱いた。


⸻


清楚でおとなしいのに、いざという時は大胆で積極的。

全然そんな風に見えないのに、脱いだら凄い。


何度か前の前世でも経験済みだったけれども、

やっぱり抗えなかった。


俺も水野早紀という少女に魅了されたんだ。


「私、何番でも良いの、晴道くんに愛して貰えるなら」


早紀はそう言うが、

そういう子に限って、ぐいぐい食い込んで来たりするんだよな。


⸻


Scene024【閑話】


⸻


パパを見守る私は、パパがまた新しい女性を愛するのを見てモヤモヤしていた。

何度か前の世界でもパパに愛された人。

でも、晴花のママにはなったことがない人。


今回パパったら、また晴花が誕生するようなことをしてしまった。

この人に初めて晴花ママになって貰おうか……。

このまま娘ができるなら、また私は私の一部をその娘に分け与える。

そして、晴花として産まれる。


でも、まだ早いのかな。

私はそう判断して、そっと手を差し伸べた。


私はそう判断したと思っていた、この時は。


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