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人の心が見える俺にはハーレム生活イージーモード、でも一人に絞るのは無理ゲーだったin二度目の人生。  作者: iron-bow
第03話【その恋、危険につき】

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ep001:その恋、自由につき


Scene001【目標】



俺の名前は小泉晴道。高校1年生。

少々特殊な人生を送っている。


俺はリターナーだ。

前世の記憶を持ったまま、人生をやり直している。

俺に人生をやり直させた“愛の女神”と名乗った存在が言うには、

それも1度だけでなく、何度も繰り返しているとか。

実際、直前の前世の記憶はかなり詳細に覚えており、

それ以前の前世の記憶もぼんやりと思い出す事がある。


もっとも、人間に対する記憶は直前の前世でも朧げで、

直接会う、または名前を知る等のきっかけで、

はっきりとその人に対する記憶が蘇ってくるのだ。



その中で特別な人がいる。

一ノ瀬花音さん。

前世で愛し合った女性の内の一人。


俺の今世での目的は、前世での最愛の娘“晴花はるか”に再び逢う事だった。

そのためには、前世で結婚した相手と再び結婚しなければいけない。

俺はずっとそう考えて、二度目の人生を生きてきた。


そんな中で、娘の名前“晴花”から――晴道の『晴』に、花音の『花』。

そうして一番最初に思い出したのが、花音さんだった。


俺の人生最初の目標は、花音さんと出会う事だった。

前世では沢山の女性と愛し合った記憶がある俺だが、

娘“晴花”の名前から、その母親の第一候補を花音さんと考えたからだ。



まずは俺は一般的に物心が付く年齢になると、

英語に興味があるように見せた。

花音さんの論文をいち早く読もうと思ったからだ。

前世から引き継いだ知識もあるが、言語は身体にしみつかせないと、本当の意味では使えない。


両親は喜び、様々な教育を受けさせてくれたので、

俺は中学に入るころには、辞書なしに英語を読み書きでき、英語での日常会話をこなすようになった。


中学2年の夏、前世の記憶通り、花音さんがアメリカであの論文を大学で発表した。

まだ専門誌で取り上げられる前だったが、俺は居ても立っても居られなくなって、それを取り寄せた。


そして、むさぼるように読みふける。

そうすると、花音さんとの記憶が鮮明に蘇った。


高校1年の時に温泉施設でニアミスをした事。

霞の宿での初対面。

愛し合った記憶。

大学での再会。

さらにドラマで共演をした事……。

そしてドラマでの共演がきっかけで、俺はその共演者の一人と入籍する。

でも、それが花音さんだったのか、

違う誰かだったのか、どうしても思い出せなかった。


それとなく千紗や由美子にも探りを入れてみたが、

二人とも前世の記憶は持っていないようだった。

それは両親や香織姉さんも一緒だった。



中学校を卒業した直後、チャンスが訪れた。


父さんが編集部長に就いている編集部。

専門性の高い雑誌ばかりを取り扱っている部署で出している古典文学の専門誌で、

花音さんの論文の日本語訳出版に対してインタビュー記事を出す事になったのだ。

洋介父さんは、その雑誌の編集長を兼任していた。


ちなみに、前世では洋介父さんはその頃編集部長にはなっていなかった。

それは沙織母さんも同じで、前世では社内フリーだったのに、

今世ではファッション誌を扱う部署の編集部長補佐。

まもなく定年退職を迎える前任の編集部長の後継に内定していた。


これは、俺が前世の知識を使って積極的に両親の仕事を手伝った結果だった。

俺が歴史を変えてしまったのかも知れない。

当時の俺はおこがましくも、そんな風に考えていた。


話が逸れた。

父さんが花音さんにインタビューをすると知った俺は、一ノ瀬花音さんに会ってみたいと頼み込んだのだ。



花音さんに出会った結果、花音さんは名乗ってもいない俺の名前を呟いた。

前世の記憶を持っているのかと期待したが、そうでは無かった。


それどころか、花音さんの人生は俺が知っている前世の物とは大きく変わっていた。

さらに、俺の高校に花音さんが教師として赴任してきた。


この世界は、元々前世の世界とは大きく違うのかもしれない。



その後、ある事件で俺は花音さんに気の力を解放して貰う。

俺のファーストキスは花音さんになった。

これも前世とは違う。


そして、気の力を使って由美子の怪我を治し、そのまま由美子と結ばれる。

これも前世とは違う。


そんな中、俺は「誰と結ばれても、晴花は産まれてくるのでは?」そう思うようになっていた。

僅かに浮かぶ一つ前より以前の人生の記憶でも、

いつも晴花は産まれていた。

さらにこんな俺が、毎回同じ女性と結婚していたとも思えない。


だったら、俺はもっと自由に女性たちと恋愛しても良いのではないだろうか……。

そう考えると、なにか楽になった。

今世の今までの俺は「前世と同じ事を選んでいかなければいけない」そんな思いに囚われていたのだ。


自由になると、何故か花音さんの事がさらに愛しくなった。

娘と会うためではなく、自由に花音さんを愛したい、

そう思ったからかもしれない。


俺は、花音さんとのデートの準備を始めた。



Scene002【閑話】



私、高橋千晴は今、大学4年生。幸せで順調な人生を過ごしている。


2歳年上の幼馴染で、小学校も中学校も同じ学校だった上嶋和也。

私が彼を追って同じ高校を受験し、無事に合格した日。

和也へその報告を行った時――。


「千晴、俺と付き合ってくれ。

お前がうちの高校に入学したら、あっという間に学園のアイドルになるだろう。

どれだけ告白を受けるか、わかったものじゃない。

だから、その前に俺の物になるんだ」


そんな強引な告白をされて、付き合う事になったの。

その日の内に、和也の物になったわ。

……女になったって意味でね。


そしてそのまま今に至るまで、ずっとラブラブよ。


1年前に、和也の従姉妹の阪本梨子(さかもと りこ)ちゃんが同じ大学に入学してきて、和也に猛アタックしてきた時は少し焦ったけれど。

でも、和也が、

『俺は千晴を愛している。

梨子の事は従姉妹以上には見られない』

ってきっぱり言ってくれた時は本当にときめいたわ。

あの夜は燃えたわね……って、

私ったら何言っているんだか。


その和也は大学院に進んで2年目、将来有望な院生になっている。

私も来年春の卒業に向けて卒論を仕上げている最中だけれども、来年は私も社会人。

この夏の思い出作りのために、二人でプールに行く事にしたの。


本当に楽しみだわ。


今回の話で晴道が思い出した前世は、前作での各シーンとなります。


高校1年の時に温泉施設でニアミスをした事。

https://ncode.syosetu.com/n8087lr/31/


霞の宿での初対面。

https://ncode.syosetu.com/n8087lr/106/


大学での再会。

https://ncode.syosetu.com/n8087lr/144/


さらにドラマで共演をした事……。

https://ncode.syosetu.com/n8087lr/193/


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