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第82話:ベッドの事情


「ぅう」


 寝苦しくて目を覚ますと、夜中だった。照明は消されており、そのままベッドで寝ている俺だが、重い感触が襲っている。何だと思っているが、柔らかい乳圧と、スベスベの肌。


「むにゃあ。ネバダー」


 左右にアキラとカーマ。で 俺の上にエリがいた。俺が寝苦しかったのは間違いなくエリが上から覆いかぶさっているため。そのまま俺に抱き着いているので、俺はエリを起こさないようにズリズリと這って、ベッドを抜ける。そうしてエリを中心にアキラとカーマで川の字にして寝かせる。俺はそのまま暗闇の中を感覚だけで歩いて、リビングへと移動する。そうしてやはり見えないながらにソファへ腰を下ろし、寝転がる。本来エリが寝るべきソファだが、彼女が俺の愛おしさのあまり俺のベッドに潜り込んできたので、立場を逆転させて俺がソファで寝ることに。一応空調は完備されているのでリビングも涼しくなっている。


「ふう」


 さて寝るか。そう思っていると、また覆いかぶさられる。


「…………」


「……ネバダ♡」


 声でわかる。安藤レアスだ。体温がガチで直接受け取れて。つまり今の彼女は……。照明がついていないので、どこまで行ってもシュレディンガーの猫でしかないのだが。


「もしかしてやっちゃってる?」


「……どうだと思いますか?」


 暗くてわからない……ということにしておこう。


「おっぱいが柔らかいのは感覚でわかる」


「……直接感じてください。……ネバダにだけ。……特別ですよ♡」


「起きてたのか?」


「……それに関しては偶然ですけど」


 彼女は俺に覆いかぶさって、そのまま身体を擦る。


「……ネバダ……ネバダ」


「唇は何処にある?」


「ここに」


 俺の口の端をベロで舐めて、唾液を付ける。その感覚のままに俺は彼女の唇を特定して、キスをする。


「……ネバダ。……ちょっと今日は遠くに行ってる気がして」


「気のせいだ」


「……なぜかわからないんですけど……ネバダが風呂に入っていると脳破壊されたんです」


 エリとイチャイチャしてたからなぁ。


「……ネバダは拙が一番好きですよね?」


「ああ。好きだぞ。愛してる。レアス」


「……嬉しい。……拙もネバダが大好きです。……アキラとカーマとイチャイチャしていますけど……」


「正妻の余裕を見せてくれ」


「……でもたまには拙を優先してくれてもいいと思うんです」


「俺とのことはバレたくないんだろ?」


「……はい。……月影の女神や恋堕の天使みたいに公認はちょっと」


「じゃあ隠れてイチャイチャしような」


 そうしてレアスを抱きしめる。彼女は俺に抱かれるだけで女の幸せを感じているらしく。


「……あ♡」


 嬌声のようなものが漏れる。


「……大好きなネバダがカッコよすぎます」


「顔見えてないだろ」


「……瞳に焼き付いています」


「お前のアレも熱いな。発情してる?」


「……誰がさせたと思ってるですかぁ」


 まぁ俺だな。そうしてクーラーが利いている中、俺は彼女に付き合って。何をしているとか言われてもナニもしていませんよとしかいうことはない。全ては観測されなければ、この量子宇宙では確定しないのだ。なので俺とレアスがお互いに被さり合って、何をしているのかは、この場の誰にも分らず。


「……はー。……クーラーが涼しいです」


「ちょっと俺シャワー浴びてくる」


「……じゃあ一緒に」


 そうして夜中に、俺はレアスとシャワーを浴びた。アキラとカーマとエリは寝ている。あとは俺とレアスがシャワーを浴びるだけだ。


「……ネバダの身体……たくましくて好き」


「そこそこ仕上がってるだろ?」


「……そこそこじゃない気がしますけど」


「触っていいぞ」


「……ど……どこでも」


「ああ。どこでも」


「……じゃあ失礼して」


 俺の身体を触るレアス。


「あ。跳ねた♡」


 どこであるかは明言しない。


「……こんな気持ち悪い拙にも……反応してくれるんですね」


「気持ち悪くないぞ。俺の最愛の女じゃないか」


「……ネバダはそう言ってくれますけど」


「俺はレアスのおっぱい大好きだぞ」


「……本当?」


「今も背中に押し付けられていて、ドキドキしてる」


「……大きいくらいしかアドバンテージないから」


「いいんだよ。大きくて。誰にもそれを責める権利はない」


「……ネバダは優しいね」


「俺より優しくて、レアスに甘い言葉を囁いてくれる男はいるぞ」


「……違うの……違うの。……ネバダ以外の男なんて要らないの。……だからネバダも拙を愛して」


「言われるまでも無く」


「……その代わり、……拙の全部あげるから」


「その言葉を信用していいものか」


「……嘘だと思ってる?」


「虚構という意味ではないが、空気に酔いしれて半端なことを言っているのでは、と」


「……じゃあ何が欲しい? ……財産? ……マンション? ……株式?」


「くれと言ったら貰えるのか」


「……うん。……拙の親はお金持ちだから」


「そりゃこんな監禁用のマンション用意するくらいだからな」


「……はぁ♡ ……ネバダの身体たくましすぎ」


「レアスのおっぱいも素敵だぞ」


「……あっちの方は?」


「火傷しそうなぐらい熱くなってるよな」


「……恥ずかしい」


「もっと恥ずかしいところを見せてくれ」


「……あ♡ ……うん。……ネバダにだけ晒してあげる。……もっと見て♡」


 あくまで鎖骨の話だぞ。ほら。女性の鎖骨ってエロイじゃん?


「抱き心地も最高だし」


「……ネバダぁ。……そんな情熱的に抱きしめられると」


「感じる?」


「ビクンビクンってなる」


「じゃあもっと抱きしめようか。お前が息を止めるくらい」


 彼女の身体を抱きしめて、そのまま体温を共有する。シャワーも同時に浴びているが、俺の欲求も高ぶっている。このまま汗を流すにも、何の不都合も無いわけで。


 南無。


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