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第81話:一緒にお風呂


「んー。なんていうか。七割生臭くて三割苦い」


 そうですか。俺は風呂に入って、ゆっくり浸かりながらエリの意見にそんな感じで返す。彼女が飲みこんだものは、ある種のタンパク質ではあって。何を飲んだかって? 察してくれ。


「言っておくが、そのまま俺とキスをするなよ」


「ネバダのモノだから気にしなくていいんじゃない?」


 吐いた唾は呑めんのよ。そんなわけで俺はすっきりして、そのままエリと二人で風呂に入っている。欲求が鎮火したのは助かったが、それはそれとしてエリと風呂に入るのは童貞にはキツイ所行。


「おっぱいって浮くんだな」


「そうだねー。重いばかりでデメリットも無いではないけど。お風呂では浮くよ」


「っていうか、お前のは大きすぎ」


「チュッチュする?」


「やったら終わってしまうので却下」


「ネバダの自制心って病気レベルだと思うけど」


「しょうがないだろ。俺は俺の最愛の人に童貞を捧げるわけで」


「つまりボクを最愛にすればボクに捧げてくれると?」


「理論上はそうなる」


「ちなみにネバダの理想って?」


「可愛くて、甘やかしたくなって、可憐で、世界で一番可愛いの」


「誰のこと言ってる?」


 特に指定はないが。


「うーん。むぎゅむぎゅ」


 で、蛇口から水を出して、口に含んでうがいをする。俺の出したものが口の中に残っているのだろう。それをそのままにされても俺は困るし、ましてキスなどもってのほか。女性にとってはそういうのを受け入れるのも一つのプレイなのだろうが男には悪夢だ。


「別に飲めと仰るなら幾らでも飲むけどね」


「美味しいわけでもないんだろ?」


「まぁその場のノリが十割で、進んで口に含みたいものでもないね」


 そうなるよな。


「でもネバダのソレ。可愛いね」


「小さすぎて冷笑するとか?」


「ううん。愛おしくてビクビクしているのが可愛い」


「エリの身体が気持ちよすぎるんだよ」


「都合のいい女は満足して貰えた?」


「いつもより結構出したかも」


「気持ちよかったんだ?」


「間違いないね」


「えへ♡」


 そう言って、風呂に入っている俺に重なるように抱きしめるエリ。彼女の爆乳が俺の胸板に押し付けられて、そのまま潰れて変形する。その圧力を心地よく思いながら、俺もエリを抱きしめる。


「大好き。ネバダ」


「俺も大好きだ。エリ」


「誰にでも言ってるんでしょ?」


「ああ、誰にでも言ってる」


「ボクは何番目に好き?」


「現世界では一番」


「それ安藤先輩にも言ってるでしょ?」


「そりゃ言うだろ。そういうの求められてるんだから」


「安藤先輩よりボクが好き?」


「ああ、運命の人以外ではお前が一番だ」


「…………」


 そう言うと、彼女は膨れて俺の頬をつねった。


「いひゃいいひゃい」


「ネバダは空気が読めてない」


「元からそんなもん期待するな」


「ボクだってネバダから愛してるって聞きたいの」


「愛してるぞ。エリ。これは嘘じゃない」


 その彼女を抱きしめて、ギュッと体温を伝える。


「月影の女神より?」


「お前が好きだ」


「恋堕の天使より?」


「もっとお前が好きだ」


「高嶺の唯華より?」


「もっともっとお前が好きだ」


「信じて…………いい?」


「疑ってもいいが、信じたいだろ?」


「うん。今ネバダを独占していることを、ボクは幸せに感じてる」


「愛してるぞ。エリ」


「あ♡」


 ビクリ、とエリが震える。


「発情したか?」


「ネバダのせいだよぉ♡」


「じゃあお相手しないといけないな」


「キス禁止ぃ?」


「出来ればしてほしくはないが」


 俺の出したものが俺の口内に入るのは……ちょっと。


「じゃあせめて別の場所にキスしていい?」


「それは別にいいが」


「ちゅ♡」


 で、俺の胸板にキスをするエリだった。


「なんでネバダの筋肉ってこんなに美味しいんだろ」


「汗の味じゃないか?」


「じゃあネバダの汗が甘いんだ」


「男の汗とか需要あるか?」


「言っときますけどね」


 はいはい。


「ネバダは女子からエロい目で見られてること、自覚した方がいいよ」


「お前らだけじゃなくてか?」


「少なくともネバダのバスケプレイを見た女子は全員お股濡れてるから」


「だから自慢できるものじゃないんだって」


「ネバダの意見は聞いてないの。事実ネバダはエロイんだから」


 その俺の太ももに敏感な部分を擦りつけて、


「あ♡ あ♡ ぁん♡」


 鎌首をもたげた性欲を発散させるエリ。俺は何もしていない。ただ俺の身体を使ってエリが示威行為をしているだけだ。擦れさせているのも太ももで、そもそも俺のアレはエンプティ。さすがに連射機能は搭載されていない。


「ネバダってどこ触っても感じるよね」


「俺が、じゃなくて俺に触れているメスがな」


「そうだよ。ネバダを想っているメスは、ネバダに触れられると全身で感じちゃうの」


「気持ちいいか?」


「とっても。そろそろ逝くと思う」


「まぁ夏祭りで発情させたのは俺だから、付き合いはするが」


「ッッッ」


 俺に身体を擦りつけて、そのままエリはビクンビクンと痙攣した。特に俺は何もしてないし。まぁ勝手にやってくれって話だが。そしてエリは満足して、俺の頬にキスをする。


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