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第69話:現れる第三者


「ん……レアス」


 俺は微睡の中で、隣に寝転んでいるレアスに抱き着き、そのまま彼女の胸に顔を埋める。ポヨポヨの超乳に顔を擦りつけて、そのまま微睡んでいると。


「……可愛いね……ネバダ」


「レアスのママみが強いのが悪い」


「……拙のおっぱいチュッチュする?」


「後でな」


 そのままレアスを抱きしめて二度寝。


「くすー……」


 眠りについて、それから起き上がるとレアスはいなかった。


「むにゃ?」


 寝室のベッドから起き上がると、意識を持ち上げる。シパシパと眠気を残す目を擦って、レアスから与えられたスマホを見る。


「昼御飯の食材を買いに行っています」


 イランで、そう報告されていた。彼女の網膜認証でしかこの部屋の扉は開かないので、つまり俺は今監禁されているわけで。


「くあ……」


 宿題もそこそこ片付いて。監禁されて四日くらい経っている。俺はと言えば、この部屋でレアスとイチャイチャするか課題をこなすかアニメを見るだけ。あとはソシャゲか。


「廃課金でも問題ないっていうのも問題だよなー」


 別に金には困っていないが、レアスが買ってきた魔法のカードは云万円分あり。頭をガリガリとかきながら、ベッドに裸で寝ていることに気付いて服を着る。シャツと短パン。そうして課題をする気にもならないので、リビングでテレビを付けた。おおよそのサブスクは契約されているので、どのアニメも見放題だ。俺はアークジクスを見始める。そうしてアニメを見ながらレアスの買い出しを待っていると。


「……ただいま」


 レアスが玄関から現れて。それだけならここ数日のことだったのだが。


「どもー」


 その後ろから砂漠谷エリが現れた。


「おお、久しぶり」


「どうもだよー。実家に帰っていたんじゃないの?」


「そう言えとレアスに言われてな」


「何気に呼び捨てにしているし」


 ジト目で俺を責めるエリ。というか俺が監禁されているということに危機感を持っているのだろう。黒子迷彩が上手く機能している。レアスはエリがこの部屋にいるとさえ認識できていない。


「一応聞くけど……まだ童貞だよね?」


「間違いないな」


 そもそも捨てられないし。


「っていうかどうやってここを割り出したんだ?」


「さすがにねー。一日目からイランに既読がつかなくなったから、これは何かあったなって思うでしょ」


「まぁ」


 そりゃそうだ。


「電池切れとかそんなレベルじゃないし。で、アキラもカーマも慌てていて、連絡取れない安藤先輩が部室に来ていない。しょうがないので職員室で実家を把握して、安藤先輩の実家で親御さんのGPSをちょっと」


「怒られなかったか?」


「もち。全部スルー。むしろ娘が何してんだって感じ」


 俺を監禁すると説明したのかしていないのか。


「あとはマンション特定して、ついでに安藤先輩特定して、今ここに」


「お疲れ様でした」


「多分、アキラとカーマがここ特定するのも時間の問題だと思うよ?」


「だろうな」


「あっさりしてるんだね」


「そもそも現代社会で監禁が難易度高いから。そもそも警察にも説明できないし」


「それはまぁ」


「なので、長くても夏休みの終わりまでしか続かないだろうから結構安易に考えてた」


 ヤンデレが想い人を監禁する描写は無いではないが、現代日本ではほぼ無理筋だ。


「でもアキラとカーマはかなり追い詰められてるよ?」


「知ったこっちゃないね」


「ネバダらしい」


 ニコッと笑んで、そのまま彼女は部屋に待機した。


「お前もここに?」


「結構住みやすそうだし。ボクくらいいても問題ないでしょ?」


「黒子迷彩かかってるしな」


 今こうしている会話もレアスには届いていない。


「じゃあそこのソファに座れ」


 ヒョイと俺はソファを指差す。リビングにある奴だ。


「はい」


「じゃ、失礼します」


 俺はソファに寝っ転がって、彼女の膝に頭を乗せた。


「膝枕」


「数日振りのレアス以外の女体だし」


「ねえ。本当に童貞なんだよね? ネバダ」


「間違いないぞ。呪術誓約で規定されてるからな」


「破棄できないの?」


「解呪の方法が無いかと聞かれるならあるんだが」


「ボクとしない?」


「残念でしたー」


 彼女の太ももの柔らかさを堪能しながらアークジクスを見る。


「ほら。おっぱいアイマスク」


「アニメが見れんだろうが」


「サブスクなんだからいつでも見れるでしょ」


 それは確かに。


「あとボクがネバダと接触できなくて、どれくらい悶々としていたかネバダは知るべき」


「一応使い魔は放っているからお前らの状況も知らないわけじゃないがな」


「カーマがネバダのベッドで示威行為してたのも?」


「知ってるぞー」


「ネバダ。恐ろしい子」


 プライバシーとか無いも同然ではあるんだが。


「いっぱい安藤先輩のおっぱいを味わったの?」


「さすがのPカップだよなー」


「ボクだって結構大きいのに」


「知ってるから。別に駄目だとは言ってないだろ」


「そんな童貞のネバダくんにクイズです」


 はいはい。


「女の子の最大の屈辱って知ってる?」


「自分よりおっぱいの大きい女の子に寝取られること」


「そこまでわかってボクを蔑ろにしたの?」


「童貞だから」


「便利な言い訳見つけたね」


 はっはっは。


「ネバダ。昼ご飯できましたけど……ん?」


「どうかしたか?」


 俺はエリに膝枕されて、おっぱいアイマスクをして寝転がっている。


「いえ、その、うーん、浮気してませんよね?」


 してない。


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