第68話:監禁されて、不自由なく
「はあ」
そうして監禁生活を強いられているが、それでも痒い所に手が届くというか。外出禁止以外は別にペナルティもなく。外に出るための扉だけはレアスの網膜認証で通過でき、つまり俺には扉を開ける権利が無い。彼女が外出するタイミングを狙って逃げることもできるだろうが、然程切羽も詰まっていなくて。
俺は部屋の中の浴室でシャワーを浴びていた。色々と汗を流したいところだったのだ。
そもそも俺が実家帰りをしているとアキラとカーマに言ってあるが、それも連絡が途絶えれば心配もするだろう。どうするのかとレアスに聞くと、好きにさせとけばいいと答えが返ってきた。まぁその通りだろうけども。
「ふい」
脱衣所でタオルを取って身体を拭き、そのままリビングに戻る。
「……ふわぁぁ」
で、俺の裸体を見て、レアスが瞳をキラキラさせていた。一応パンツは履いているし、見苦しくないと思うんだが。
「……腹筋バッキバキだね」
「それくらい知ってるだろ?」
「……予想以上にオトメに特攻効果」
「そんな感激するほどか?」
「……マジ推せる」
さほどか。
「……触って……いい?」
「もちろん」
割れている腹筋をそっと触るレアス。そのまま「……はぁ……はぁ」と息を荒らげる。
「……その……舐めても?」
「いいけど。舐めたくなるような腹筋なのか?」
「……超興奮する」
そこまでか。
「……ん……ペロ……んちゅ」
で、俺の腹筋に唇を近づけて、いやらしく舌を伸ばし、俺の腹筋を舐め取る。
「……素敵ぃ♡ ……かたぁい♡」
そりゃ鍛えているから硬い腹筋ではあろうけども。
「……男の人の腹筋ってこんなに濡れるんだ」
「嬉しいか?」
「……とっても。……拙以外には舐めさせちゃダメだよ?」
「善処はしよう」
「……むう。……肯定して?」
「そもそもお前だけの俺じゃないからな」
「……今ここには拙しかいないよ? ……月影の女神も恋堕の天使もいないんだよ?」
その腹筋を舐めている彼女のうなじに手を這わせ。
「愛しているぞ。レアス」
「……あ♡ ……拙も……愛してる♡」
こんなことでいいのか? 女子の愛って。
「……ネバダぁ……腹筋あまぁい♡」
「はいそこまで。あとで幾らでも触らせてやるから」
「……そうだね。……時間も経ったし。……夕食は何がいい?」
「カレイの煮つけ」
「……うん。……買ってくるね」
「じゃあ俺はアニメでも見ながら待ってるわ」
まさにダメ亭主と感じだが、そもそも俺を歓待するのはレアスの本望でもあるので好きにさせている。そうしてアニメマラソンをしていると、カレイを買ってきたレアスが料理を始める。俺はそれを見ながら、コーヒーを飲んでいた。アニメオープニングをテレビと一緒に歌い、盛り上がりで目をキラキラさせ、エンディングはハミング。そうしていると。
「……はい。……ネバダ。……カレイの煮つけ」
料理が運ばれてきた。マジでレアスは料理が上手らしい。コイツに任せていれば食うのには困らないだろうという。
「米も器用に炊けてるな」
「……ちょっと時季外れの新米だよ」
本来新米は秋だが、品種によっては夏に新米を出す柄名もあるらしい。
「うまうま」
「……ネバダが美味しく食べてくれるのが嬉しいよ」
そう言って、彼女はエプロンを脱ぐ。服装は無し。ブラとパンツだけの下着姿。彼女はこの部屋にいる限り服を着ない主義らしい。とはいえ、Pカップの超乳だと重力の影響をもろに受けるので、形を崩さないためにブラは必須。なのでブラの扱いだけは慎重を期している模様。
「まぁ垂れ乳になると悲しいもんな」
「……ネバダに触ってもらう時だけキャストオフするから」
「お前の裸も綺麗だぞ?」
「……舐めたくなる?」
「もう色々と活ホッキしてる」
「……えへへ。……今夜も楽しもうね?」
俺が呪術誓約で本番が出来ないことをレアスは認識していないが、それでも俺に愛されることを愉悦に思っているのも事実で。
「ご馳走様でした」
パンと一拍して感謝すると、レアスは皿洗いに精を出す。そのまま水場で皿洗いを始めるレアスの、その下着姿に欲情する俺。肌を八割五分見せて、ブラとパンツだけの姿で皿洗いをしているレアスを、背後から抱きしめる。
「……ぁん♡ ……ネバダ♡」
「ちょっとエッチな気分になった。発散させてくれ」
「……いいよ。……ネバダになら……全部いい」
そうして俺は彼女を抱きしめて、そのままイチャイチャする。皿洗いを止めない彼女も俺の指には敏感にあえいで。そのリアクションを感じながら、俺は性欲を高ぶらせる。
「……ん♡ ……ネバダのエッチ♡」
「こんなスイカみたいなおっぱいしてるお前が悪い」
「……柔らかいかな?」
「弾力もあるな」
「……その……あっちの方も濡れて」
「熱くなってるもんな」
「……恥ずかしい♡」
と腰をくねらせながら、甘い吐息をつくレアス。
「レアスのドスケベ♪」
彼女の身体をまさぐりながら、耳元で囁くように言うと、
「……ぁあ♡」
ビクビクゥ……と彼女が震えた。
「はしたない女だな」
俺がさらに言葉責めにすると。
「……ネバダッッッ!」
皿洗いの途中で、こっちに振り返って、たまらないとばかりに彼女は俺を抱きしめた。
「……我慢できない。……ここでして?」
「して欲しいなら言うことがあるだろ?」
「……あ……あ……あ」
さらにとろけた表情になるレアス。
「……ネバダ。……いやらしい拙を調教して?」
「様を付けろよ」
「……ネバダ様……このあさましいメスブタを分からせてください」
「じゃあまずは俺の足にキスをしろ。ブタがそうするようにな?」
「……ん……ちゅ……ぱ。……これでいいでしょうか?」
俺の前でひざまずいて俺の足を丹念に舐めるレアスはブタ以下の存在でしかなく。南無。




