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100日後にNTRれる幼馴染  作者: 12月24日午後9時
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90/107

あと11日

NTR進捗状況

光くん、ゲットだぜ。


田中 ただし :主人公、駿は親友の彼女に手を出さない、ヨシ。

橘  すず  :幼馴染、寝取られる。

金谷 駿しゅん :イケメン、クラス意外でも人気者、幼馴染とフラグ建築中。漫才が好き。親友の彼女に手は出さない。輝を殴ってお家に帰る。

黒川 てる  :チャラい。演技派。駿の漫才の相方だったが途中で裏切りそれ以来疎遠。駿に殴られたことで学校で騒ぎになる。

黒田 おう  :汚っさん、女子生徒をいやらしい目で見ることに定評のある男性教員。駿のテストを改ざんして転勤したことになっている。新しい趣味に目覚めていることが分かった。

黒井 ひかる :小学生、頭の回るクソガキ。危険なバイトを見つかりこらしめられる。

ただしてるとの約束を取り付け、例の喫茶店に向かった。大丈夫だ、全ては予想通りに進んでいる。正は自分に言い聞かせると喫茶店の席で気を落ち着かせるようにコーヒーを頼んだ。

「よお、待たせたな。」

まるで、それを測っていたかのように輝が現れる。顔には余裕の笑みが張り付いている。以前に会った時と同じ表情だ。全てが自分の思い通りになっている、そういう顔だ。

「それじゃあ、今日呼び出した用事の方なんだけど。」

「いや、それよりもさあ。ちょっと俺の話を聞いてくれよ、正。」

早速本題に入ろうとする正を止めて、輝が話し出す。まるでここは自分が攻めるための場所だと言わんばかりの態度に正は輝に主導権を譲ってしまった。

「正さあ、ちょっとひどいんじゃない。俺の友人を引き抜こうなんてさあ。」

蛇のような声音。そういう表現を昔見たことがある。そのころは何のことだか分からなかった。蛇の鳴き声なんて実際には聞いたことが無かったし、擬音的な表現では迫力のない擦過音で表されるぐらいだったからだ。でも、今ならわかる。獲物を追いつめ丸のみにしようとする、そんな残酷な本性が声音だけで伝わってくる。そう、罠に嵌った獲物を見る蛇の様に。

「ほら、出て来いよ。」

輝が背後に合図を送ると待ち構えていた人影が姿を現す。

「悪いね、正。だってさ、よくよく考えたらさ、正ごときの思い通りに動くなんて、なんかしゃくじゃん。」

ひかるが悪びれずにそう言った。それは光が正との約束を反故にしたことを一番残酷に伝える言い方だろう。それを自覚しているのか光の表情は愉快そうだ。

「そうか。」

「そうかって、それだけ。もしかしてそんなにショックだったの?正。ごめんねー。」

「いや、別にショックじゃないよ。」

そうだ、別に意外でも何でもない。光は年上を見下す傾向にあることは分かり切っていた。友達の力を頼ろうとする正など見下す筆頭だろう。だからこそ、昨日、光が心にもない裏切りの約束をしたことは分かり切っていた。そして、次に何をするのかも。

「今日は輝と光にこれを聞いて欲しくて呼んだんだ。」

正がスマートフォンを取り出すと用意していたアプリを起動する。どこか聞いたことがある声の二人の会話が鮮明な音で再生される。


『ねえねえ、聞いてよ輝。傑作なことがあったんだよ。正がさ、裏切らないかって。』

『マジかよ、あいつって思ったよりもバカだったんだな。』

『だよね、輝。だってさそんなことしたら、駿しゅんに嘘ついたのがばれちゃうもんね。』

『ああ、正がストーカーに見えるように偽装したの、お前も手伝ってたもんな。すずの下着盗んだのお前なんだから。』

『あれは傑作だったよね。盗んだ下着を正の机に入れておいて、それを駿と鈴の前で見つけたら、駿の奴本気で切れたんでしょ。』

『まあ、駿も鈴も大方俺たちがなんかやったと思ってるだろうけど、でも証拠がない以上、そのことを騒ぐことなんてできないからな。結局暴力沙汰の騒ぎを起こして有耶無耶にしようとしたなあ。』

『ぷぷ、そんなことも知らずに裏切れなんて、正もバカだよね。』


輝が光を睨む。その視線に怯えたわけではないだろうが光は無実を主張するように首を振った。そうだ、光は何が何だか分からないだろう。光の防犯ブザーが以前から盗聴器にすり替わっていることなど正しか知らないことなのだから。正が光をけしかければ、輝に相談に行って二人で正の話題で盛り上がるのは分かっていた。だからこそ、光がこちらに着くはずがないのに裏切れなどと言ったのだ。問題は盗聴器の電池がとっくに切れていたことだ。昨日、光を塾に呼び出してしばらく待たせておけばトイレにでも行ったときにコッソリ電池を入れ替えられると正は考えた。正直、光が飽きて帰ってしまう可能性の方が高かったのではと思う。しかし思った以上に光は正に復讐してやりたいという思いが強かったのだろう、光は根気よく待ち寒さでトイレが近くなったところで荷物を自習室に置いたまま席を空けた。その瞬間を正は見逃さなかった。

「輝、分かるよね。僕はこれを学校に持って行ってもいい。だけど、それじゃあ、あんまりにもかわいそうだ。」

これは輝の弱みになる。ならばここでカードとして切ってしまうのは惜しい。それに駿と鈴が正に気兼ねしないようにするためには輝から謝った方が都合がいいはずだ。

「わかった。俺が学校に言う。駿を挑発してワザと殴らせたって。」

それでいい。後は駿と鈴と僕の問題だ。そう、僕が勇気を出して鈴に告白すれば、それで済むだけの問題だ。大丈夫、きっと大丈夫だ。

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