↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100日後にNTRれる幼馴染  作者: 12月24日午後9時
PR
89/107

あと12日

NTR進捗状況

輝は恋のキューピッド。


田中 ただし :主人公、駿は親友の彼女に手を出さない、ヨシ。

橘  すず  :幼馴染、寝取られる。

金谷 駿しゅん :イケメン、クラス意外でも人気者、幼馴染とフラグ建築中。漫才が好き。親友の彼女に手は出さない。輝を殴ってお家に帰る。

黒川 てる  :チャラい。演技派。駿の漫才の相方だったが途中で裏切りそれ以来疎遠。駿に殴られたことで学校で騒ぎになる。

黒田 おう  :汚っさん、女子生徒をいやらしい目で見ることに定評のある男性教員。駿のテストを改ざんして転勤したことになっている。新しい趣味に目覚めていることが分かった。

黒井 ひかる :小学生、頭の回るクソガキ。危険なバイトを見つかりこらしめられる。

ただしは悩んでいた。自分はどうすべきなのか。すずが誰かのものになる。そんなことは想像しただけで胸が苦しくなる。自分の隣で幸せにならないなら、いっそ不幸に。そんな暗い考えが頭から離れない。しかし、本当に今そうなろうとしている。駿しゅんと鈴がくっつくように差し向けたのはきっとそうすることで不幸になると、そうてるたちが考えたからだ。僕が駿と鈴の仲を認めず、二人を恨めば事実そうなる。その未来を回避する簡単な方法は一つだけだ。僕が二人を祝福すればいい。僕は鈴のことなんて好きじゃないし、親友の二人がくっつくことは喜ばしいことだと、そう言えればきっと丸く収まるだろう。嘘をつくのは簡単だ。一瞬だけ、その一瞬だけ本当に自分がそう思っていると思い込めばいい。だけどその後はどうなる。僕は一生耐えなくてはいけない。一生彼ら二人の隣で嘘をつき通さなければいけない。

耐えられるはずがない。


輝は本当にうまくやったと思う。正がどちらの選択をしても輝の復讐は完遂する。正が鈴を取られるのが嫌だと駿と対立すれば友情にひびが入る。正が嘘をついて二人を祝福すれば、二人は喜んで付き合うことになるかもしれない。そして駿は大切な友人の正を傷つけ続ける。恐らく、誰かが真実を暴露するまで。

正には一見するとこの二つの選択肢しかないように見せる。罠に嵌める側というのは常に相手に選択権を与えるものだ。そうすることで相手の動きを自分の思い通りにできる。別れ道の両方に落とし穴を掘っておけば、どちらを選択しようが相手を破滅させられる。ならば、罠にかけられている人間は第三の道を探さなくてはいけない。どこにもない道を切り開かなければいけない。


塾の自習室の扉を正が開けるとひかるがいた。光がこの部屋に入ってから機会を窺っていたので最初から光がいることは知っていたが、そのことを悟られるわけにはいかないので今気づいたかのように正は振る舞う。

「光、悪いね、呼び出して。」

「ううん、いいよ。正の顔を見たかったし、それでおうのおっさんの面白いところを見れたんだろ。聞かせてよ。」

「今日はその話じゃないんだ。光、僕につく気はないかい。」

輝を裏切り正の側につけと誘い水を向けた。

「なんで、そんなこと。俺になんかそれで得があるの?」

「別に輝のそばにいたからって何か得するわけじゃないだろ。それに今回のことが終わればもうそれで解散だ。なら、僕に協力して貸しを作ってはどうだい。」

「正に貸しを作って、何になるのさ。」

光がバカにしたように言う。昔から光は正を見下す傾向にあった。いや正だけではない目立つところのない周囲の大人や年上はすべからく蔑みの対象だった。だからこそ、この説得には意味がある。

「なんにでもなるさ、だって僕は駿の親友だよ。」

そうだ、こう言えば光が何を考えるのか手に取るように分かる。光の表情を見れば、その予想が間違っていなかったことがよく分かる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。