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100日後にNTRれる幼馴染  作者: 12月24日午後9時
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85/107

あと16日

NTR進捗状況

正は正気に目覚めた。


田中 ただし :主人公、駿は親友の彼女に手を出さない、ヨシ。

橘  すず  :幼馴染、寝取られる。

金谷 駿しゅん :イケメン、クラス意外でも人気者、幼馴染とフラグ建築中。漫才が好き。親友の彼女に手は出さない。

「よーし、やるぞ。」

ただしは心機一転、気合を入れなおすと歩き出した。早朝から突然声を出した正に通行人たちが驚いて振り返るが気にしない。

正は最近では人前に立つことに慣れたせいか、こうして人目にさらされることも大して気にしなくなった。朝の冷たい空気は生まれ変わった今の正にとってはむしろ新鮮なものに感じられて、清々(すがすが)しい。

冬特有のどこか澄んだ空の色を一度見上げて今までの自分を振り返る。

「最近の僕はやっぱり変だったな。きっと寝取られとか、余計なことを気にし過ぎたんだよな。」

そう独り言で口に出すと心の中でもやもやしていたものが徐々に輪郭を作る。そうだ、自分はおかしかった。でも、そのきっかけは何だったろうか?

確かに、あの師匠とかいう妙なユーチューバーの動画を見ておかしくなった気もするが、しかしいつもの正だったらそこまではまり込むこともなかっただろう。駿しゅんのおかげで正気に戻れた正は客観的に物事が見れるようになった。そうだ、駿だ。

頭がずきりと痛む。駿。その名前をきっかけに思い出した。駿を疑いだすきっかけになったのはあの三人。今まで散々余計なちょっかいをかけてきて、最後には不安の種を蒔いて行った。あの三人がきっかけで正は駿を疑うようになりストレスが積み重なって、妙な信仰に目覚めたのだ。あの三人が事の発端だとすると、師匠の一件も説明がつくかもしれない。そもそも学校の授業で間違った講師を誤って呼んでしまうということなんてありうるのだろうか。誰かが意図的に動いた結果と考えられないだろうか。

そこまで、考えたところで正は自分が妄想にとらわれている気がしてきた。あの三人は、今までずっと正の幼馴染のすずにちょっかいをかけてきていたのだ。それがなぜ自分をターゲットにする必要があるのか。確かに最近は自分のことで手いっぱいだったから鈴を気にかける余裕がなくなってしまったが、しかし鈴の様子に変わったところなどなかった。正は自分の目を信じて、そこは断言する。そうだ、鈴に変な様子は無かった。ただ、ちょっとストーカーの疑惑があって、駿と喫茶店に行ったぐらいで、その後は正は自分のことに夢中で。そこまで考えたところで正は学校に着く。

今日はまだ始まったばかりなのだ。最近はクラスでの居心地も良く、一日が楽しい。そんなせっかくの一日の始まりを変な悩みでケチをつける必要なんてない。


「なあ、ヤバいって。」「早く、先生呼んだ方がいいって。」

正が教室に着くと、そこはいつもの光景が想像できないほど殺気立っていた。見かけない他の学年の生徒も人だかりを作り口々に何か不吉なことを言っている。正の教室の中からは誰か、女子生徒の泣き声のようなものも聞こえてくる。

「あの、通してください。すいません、ちょっと、通ります。」

正は人混みを縫って教室の中に入る。教室の中には外周とは打って変わって広い空間ができていた。生徒で作る円の中には拳を握っている駿と倒れ顔を抑えているてる。そして端で顔を俯かせている鈴がいた。

何が起こったのか、正は一瞬で理解した。しかし、足を前に出すことはできない。しばらく静寂が続いた後、誰かが呼んだ教師たちが生徒たちに割り込んでくる。

「いいから、お前たちはクラスに戻れ。」

教師たちの声で徐々に生徒たちは散っていく。当事者の駿たちだけは教師たちが連れ添ってどこかに連れて行く。どこか笑っているような表情の輝以外は皆沈痛な顔をしていた。


結局、あれから授業が終わっても駿たちが戻ってくることは無かった。親が迎えに来てそのまま帰ったと正は噂で知った。果たして何がきっかけだったのか。正はたぶん大事なことを見逃していたのだ。そのつけが回ってきた。

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