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100日後にNTRれる幼馴染  作者: 12月24日午後9時
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84/107

あと17日

NTR進捗状況

正は寝取られに目覚めた。


田中 ただし :主人公、駿は親友の彼女に手を出さない、ヨシ。

橘  すず  :幼馴染、寝取られる。

金谷 駿しゅん :イケメン、クラス意外でも人気者、幼馴染とフラグ建築中。漫才が好き。親友の彼女に手は出さない。

ただしの様子がおかしいと気付いたのは最近では一緒にいる時間が一番長い駿しゅんだった。正が何やら懸命にしゃべっている内容がうまく理解できなかったからだ。

「寝取られは、いいぞ。」

正は何を聞かれても、同じ言葉を返す。駿は思い切って正の言葉を深堀してみることにした。それが果たして正の状態を悪化させてしまうのではないか。そんな可能性もあったがこのまま放っておくわけにはいかない。駿にはそんな使命感があった。

「正、寝取られのどこがいいんだ。あんなのは気持ち悪いだけだろう。」

「気持ち悪い?君、才能あるよ。その才能を育ててみる気はないかい?」

「正、訳の分からないことを言うな。お前はそんな奴じゃなかったろ。」

「気持ち悪い?君、才能あるよ。その才能を育ててみる気わないかい?」

「・・・。分かった俺も興味がある。育てるにはどうすればいいんだ。」

どうやら、正には決まった受け答えしかできないようで、想定されていない返答では話が進まないらしい。まるで出来の悪い一昔前のRPGのようだ。駿はとりあえず正から反応を引き出すために心にもないことを言ってみる。すると正の舌が一段と饒舌になり語りだした。

「そうかい?そうだよね。やっぱり興味、あるよね。いいかい寝取られはね怖くないんだ。こちらが怖がると寝取られもこちらを恐れて攻撃的になる。動物と同じだね。まずは恐れずに触ってみよう。僕がさわりとしてお勧めするのはズバリ、幼馴染寝取られだね。幼馴染寝取られは、いいぞ。」

正のしゃべりは止まらない。目は一点を見つめ、表情は固定されている。まるで静止画の中で口だけがパクパクと動いている、そんな違和感を覚える光景だった。そんな正を見て、駿は気味悪さよりも悲しみが湧いてきた。

「ただし!」

「へ?」

ポカッ。

駿が突然、拳を振り上げて正を殴る。そんな駿の行動を正は理解できず、目を白黒させる。そして、しばらく静止した後でまた口を開く。

「寝取られは、いいぞ。」

どうやら、会話を最初から始めようとしているようだ。

「ただし!」

ポカッ。


しばらく、そんな時間が続いた。

駿は泣いていた。それは、拳の痛みよりも、正の心の痛みを思って流れる涙だった。そうだ、正の表情は何も感じていないように見える。だけども駿には分かる。正は心で泣いている。傷ついている。そんな心の動きを表現できずに泣いている。だから代わりに駿が泣いているのだ。

「正、目を覚ませ。寝取られはおかしいんだ。寝取られは受け入れるべきものじゃない。」

何度目かの、駿の説得に遂に正の目に一瞬光が戻る。

「本当に、本当に、そうなのか。寝取られを気持ち悪がってもいいのか。僕は、だって、そんなことをしたら。」

「いいんだ、寝取られは悪いものだ。この世界から消えるべきものだ。俺は、俺だって、好きであんなこと、」

駿が心の中に秘めていた記憶が溢れそうになる。駿は自分の傷をえぐることで正に共感させようとする。本当の、心からの涙というものは人の情動を特別に揺り動かす。正はそんな駿の様子を見て、ついに正気に戻った。

「そうか、寝取られを受け入れなくてよかったんだな。」

ようやくいつもの様子に戻った正を見て、駿は微笑む。きっと、これでよかったのだ。偽りの平和などいらない。例え、それがどんな結末であれ。

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