あと22日
NTR進捗状況
駿と鈴がサテンでお茶しているところを見てしまう。
田中 正 :主人公、駿は親友の彼女に手を出さない、ヨシ。
橘 鈴 :幼馴染、寝取られる。
金谷 駿 :イケメン、クラス意外でも人気者、幼馴染とフラグ建築中。漫才が好き。親友の彼女に手は出さない。
「まだ、慌てる時間じゃない。」
正は冷静に状況を分析できていた。教室に一人残った正は誰にも邪魔されずにこの問題に取り組むことができる。
何せまだ駿と鈴は喫茶店でお茶をしていただけなのだ。何も、慌てるようなことは無い。僕はもうすでに鈴とお風呂にまで入る仲だからな。(小学校低学年時代)
そうだ、冷静になれば全然なんてことないな。ちょっと紙に書いてみよう。今、僕がどれぐらい駿に対してリードしているのかを。まずは喫茶店でお茶をするだろ。そこから次はなんだ。二人で映画を見に行く、だろうか。こちらの方が二人っきりの時間が長いな。そこから二人っきりで一つの部屋にいるようなこと、そうだな自習室で勉強だな。うんうん、ここまでは友達でもありだな。そこから次は手を繋いで出歩く。一つのジュースを回し飲み。そして、キッス。おっと、ちょっと過程を飛ばしすぎたかな。しかしまあこの辺になると恋人と言ってもいいんじゃないだろうか。うん?じゃあ二人でお風呂に入るはどの辺だ?
正はノートに箇条書きにされた行為の数々からずっと下にお風呂と書く。ここまで行くにはどうしたらいいか。腕を組んで悩んでいる正に電撃が走った。夫婦。その単語が不意に脳裏をよぎる。一瞬の閃きだが、しかしそれ以外にふさわしい言葉は無いと確信できる。思い立った正は黒板の前に立ち日直の欄に書かれた名前を消し、代わりに別の名前を書く。田中 正、田中 鈴。素晴らしい名前だ。そうか、僕たちはもうゴールインしていたのか。
「ははは、勝ち申した。」
正は機嫌がマックスまで良くなるとかばんを取りスキップで教室を出ていく。
正が自分の自宅である塾に戻った頃には、空が夕暮れで赤く染まっていた。随分と無駄なことで時間を使ってしまった。鼻歌混じりで自習室の扉を開く。小学生たちはもう帰ってしまったのか、騒がしい声は聞こえない。代わりに遠慮がちながらも楽しそうな男女のしゃべる声。中には駿と鈴の二人だけがいた。
「なんだ、遅かったな、正。」
「ダダくん、今日は何か用事あったの?」
何でもないことの様に駿と鈴が正に話しかける。特に意味を持たないあいまいな返事を正は返す。机の上に置いてある飲みさしのペットボトルが二人の時間の長さを連想させた。正はその机の上に一つきり置いてあるペットボトルから目が離せなかった。




