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第2章 4話 親子関係

僕と泉は誰もいない部屋で話し合った。


「誰が怪しいと思う?」と泉


「まだわからない。ただ秘書は内容知ってて、友人は相談されたんだろう。なんとか内容話してくれないかな」と僕が言う。


「それは無理でしょ」


話していると、お手伝いさんが通った。


「あの、どこへ行かれるんです?」と僕が聞くと


「台所です。昼食の準備に」


僕はもうそんな時間かと思った。


「みなさんリビングかどこかで食べられるんですか?」と泉が聞く。


「いえ。リビングで食べる人と、自分の部屋で食べる人がいます」


「自分の部屋で食べるのはどなたです?」


「旦那様と息子様と弁護士さんですね」


「何故だかわかります?」


「さあ。弁護士さんは家族じゃないからだと思いますが、旦那様と息子様は、いつもそうなんです」


そういうとお手伝いさんは行ってしまった。


「どういうことだと思う?」と僕は泉に聞いた。


「夫婦仲があまりよくないってことだよ」と誰かが言った。


声のした方を見ると、カップルコンビだ。


「どういう意味だ?」と僕が聞くと


「そのまんまだけど。僕と川井さんのように仲が良くないってことさ」とカップルコンビの大友


「大友さん、私たちも昼食にしない?手作りなんだけど、お弁当食べてくれる?」と川井さん


「もちろんだ。君の料理を食べれるなんて僕は幸せ者だ」


「そんな大げさな」


そう言って2人はどこかへ行ってしまった。


「なんだったんだ」と僕が言う。


「でも面白いことを言ったわね。夫婦仲がよくないって」と泉が言う。


「息子も別の部屋で食べると言っていたね」


「親子関係はよくなさそうね」


「これって、遺言書を書き直したことと関係あるんじゃないか?」


「かもしれない」



ここで一旦僕らも昼食を食べることにした。


空いてる部屋でおにぎりを。


すると「どうぞ」と声をかけられ、紙コップのお茶を出された。


見るとお茶コンビの茶頭さんだ。


僕は驚いた。


「塩むすびには八女茶(やめちゃ)が相性がいいんです。濃厚な旨味と出汁のような余韻が感じられますよ」


「それはどうも」と僕が言う。


「ほんとだ。すごい」泉はもう飲んでいた。


「いえいえどういたしまして」


僕は塩むすびと八女茶を飲んで、なるほどと思った。


感想を言おうとしたら、茶頭さんはもういない。


なんだったんだろうか。



食べ終わった後は古くからの友人の元へ。


本人がいたのでずばり聞いた。


「金田家の夫婦と親子関係ってどうなんですか?」


「悪いよ」


あっけらかんとそう言った。


「具体的には」


「夫婦仲は前から良くないね。息子は良かったけど、今はね」


「なにかあったんですか?」


「さあ。夫婦仲はわからないなあ」


「では息子は?」


「ああ。借金だよ。それを知られたくないから避けてるんでしょ」


「娘さんは?」


「さあ。いいんじゃない。娘はあまりよく知らないんだ」


「それが遺言書に関係がありますか」


「それは教えられないよ」


流石にそこまでは教えてくれなかった。


でも夫婦関係と息子の借金。


これは新しい遺言書に影響してそうだが。

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