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第2章 2話 金田さんの妻と息子と娘

金田さんが去ると、みんな部屋を離れる。


そして各コンビが相談を始めた。


僕も泉と相談する。


「まずは関係者から聞き込みだな」と僕が言う。


「そうね。資料によると候補は7人。順番に行こう」と泉。


すぐ近くにお茶コンビがいた。


悪いと思いつつ何を話してるのか聞き耳を立てる。


「出されたお茶は狭山茶(さやまちゃ)だったわ。あの味と香り、間違いないと思う」


「狭山茶ですか。なんの意味があるんでしょうね」


僕は「お前らの会話になんの意味があるんだよ」と言いたくなった。


しかし我慢。


まずは金田さんの奥さんからだ。


前をアニオタコンビが歩いている。


「ここの家、田舎が舞台のあのアニメに出てくる家に似ていないか?」


「似ているな。あのアニメってここの近くが舞台だろ。関係あるのかな」


「おいBランク!それでいいのか!」僕はまたしても言いたくなったが我慢をした。


まてよ。


お茶コンビといいアニオタコンビといい、これは余裕があるのかもしれない。


探偵って先入観を持たずに判断するものだろ。


となると先入観を持たず、リラックスした状態で調べる。


流石プロだと思った。


「昨日のあのアニメのヒロインよかったな」


「ああ。あの可愛さは異常だ」


「おい、そろそろ関係者に聞かないと」


「だな、真面目にやらないとランク落ちそうだしな」


前言撤回だ。


こいつらダメだ。


金田さんの奥さんの部屋に着いた。


アニオタコンビと一緒に聞くことに。


痛バ兄内が代表してまず聞くことになった。


「奥さん。いくつか質問させていただきます。新しい遺言書についてどう思っていましたか?」


「書き直したと聞いて酷く驚きました」


「それだけですか?」


「ええ」


「では明け方から遺言書の発表の予定まで何をしていましたか?」


「食事して、ボーっとしていました」


「それだけですか?」


「ええ」


「新しい遺言書ではどうなると思います?」


「それはまあ、どうなるんでしょうね」


「それだけですか?」


「ええ」


流石のBランクもこんな答えではどうしようもないのか、考え込んでしまった。


そしてアクスタ阿仁谷が「好きなアニメは?」と聞く。


「アニメですか?観ないですね」


2人はがっくりしている。


「なに聞いてんだよ」と思わずツッコんでしまった。


「君、今アニメがどのぐらい作られてるのか知っているのか?映画も含めると年間300本ぐらいだぞ」と兄内


「そうだ。ある計算では350本近くとも言われているんだぞ」と阿仁谷


「どうでもいいわ」と僕が言う。


「すごいわね」と奥さん


「あなたが感心するんかい」と僕が言う。


そこで4人でお礼を言って部屋の外に出た。


「君たち、捜査の邪魔をしないでくれ」と阿仁谷


「どっちがだよ」と僕が言う。


「7人関係者がいるんだから次行きましょうよ」と泉が言う。


4人は息子の部屋に向かった。


そして金田さんの息子の部屋に着いた。


この人は金田さんのグループ企業の役員だ。


そしてまた兄内が聞くことに。


「いくつか質問させていただきます。新しい遺言書についてどう思っていましたか?」


「書き直したと聞いて驚きました。どう変わったのか気になりますね」


「では明け方から遺言書の発表の予定まで何をしていましたか?」


「食事をしてから、新聞を読んでいました」


「新しい遺言書ではどうなると思います?」


「そうですね。良くなってるといいのですが」


「好きなアニメは?」


「木星人の逆襲ですね」


2人がざわつく。


「質アニメだ」と兄内


「質アニメ?」と僕が聞くが2人は無視。


「ありがとうございました」と兄内が言った。


2人は動揺している。


よく分からないけど、アニオタにも派閥があるのかなと思った。


そして4人は娘の部屋に向かった。


娘の部屋に着いた。


この人は歴史や文化財保護の研究者だ。


そしてまた兄内が聞くことに。


「いくつか質問させていただきます。新しい遺言書についてどう思っていましたか?」


「びっくりですね。遺言書が書き直されるなんて。中身が気になります」


「では明け方から遺言書の発表の予定まで何をしていましたか?」


「食事をしてニュースを観ていました」


「新しい遺言書ではどうなると思います?」


「全くわかりません」


「好きなアニメは?」


「アニメですか。森林はどうなるか?ですね」


またも2人が動揺した。


「社会派アニメだ」と阿仁谷。


「あ・ありがとうございました」兄内も動揺して噛んだ。


「注目するのは2人よりも遺言書を気にしてることだろう」と思ったが、ツッコむのも疲れたので止めた。

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