第12章 6話 2枚の黄昏ゆく牧場
私は身分を言い、小さな美術館の館長に質問をする。
「この絵画ですか?昔からここにありますか?」
私は記録を要求した。
輸送記録は完備。
寄贈記録も正式。
ただし出所が曖昧。
さらに要求した。
修復履歴:あり
展示履歴:あり
保険記録:あり
寄贈証明:あり
あまりにも完璧すぎる。
まず各探偵に連絡を入れた。「一週間帰宅が伸びた」と伝えた。
その後東京の美術館に事情を話して鑑定士に見てもらうように頼んだ。
そしてこちらでも急いで鑑定士を手配した。
ちいさな美術館に鑑定士が来た。
まずは簡易鑑定。
その後美術館にはいくらか払い、持ち帰って鑑定をしてもらった。
5日後に結果が出た。
顔料年代一致。
キャンバス繊維一致。
経年劣化自然。
「本物です」と鑑定士は言った。
鑑定の結果が出たので東京に戻った。
すると東京の美術館でも鑑定の結果が出た。
「間違いなく本物です」と東京の鑑定士が言う。
顔料分析一致。
分子構造一致。
老化パターン一致。
こちらは念のためさらに深く調べた。
「どういうことだ。本物が2枚あるだと!」
◆◆◆
一週間後僕らは再び依頼主の元へと集まった。
一週間。
僕と泉は色々と対策をしてきた。
その対策とは、呟きサイトに新規アカウントを作り、アリバイ作りとして、謎解きに興味があることを投稿。
その後まじめなアカウントですよと見せかけて、探偵三森・守田の鍵アカウントにフォローを申請。
見事に承認されたので、2人の探偵活動を見てみたのである。
予想通り、2人が質問すると、大量の返信が。
そこには決定的なことも書かれていれば、その人の意見だけが書かれているものもある。
2人はこれを見て、選別しているのだ。
これで、この2人の行動は把握出来る。
「悪いなSランク。これも勝負だ」と僕は思った。
ちなみに2人は一週間待たされると知って、その間に別の事件を解決している。
やっぱりSランクやべえ。
依頼主が今回の出来事を報告する。
2枚とも本物と鑑定されたと。
依頼主は引き続き事件の真相を追って欲しいとお願いしてきた。
こうなれば僕も事件の真相が気になって仕方がない。
SNSコンビの2人がスマホを見ている。
どうやら呟きサイトでやり取りをしているようだ。
チラリと僕もスマホを見る。
もちろん2人のアカウントのだ。
でもこれといったことは書かれてない。
ダイレクトメールでやり取りしているのだろうか。
オールドスタイルコンビと芸術家コンビが部屋を出ようとした時だった。
「黄昏ゆく牧場、3枚目が見つかったよ」




